~旧正月前の物価上昇に歯止め~
新節(旧歴正月)前の物価調査を行った台湾団結聯盟(台聯党)※はこのほど記者会見を開き、政府に対し農産物の値上がりの抑制を要望した。
今年に入り1月末の時点で113品目のうち75品目の農産物の価格が上昇している現況を踏まえ、「旧正月前の値上がりは国民の財布を守るために必要な事」(台聯党)とし、魚介類、卵、肉類、果物野菜など全面的に値上がりしている品目に対して要望した。
これに対し政府・公平会は1月21日、「市場交易の秩序を守るため、すでにこの件で関係ある労働組合に対し、価格決定の際の規定を守るよう通知している。また、各種の正月商品の価格について独自に検査も行っている」とした。さらに「各都市のショッピングエリアなど販売現場での供給状況を視察し、寡占行為を防止するよう努めたい」と説明した。
また政府・農委会(農林水産省に相当)は同日、「野菜卸市場の価格は昨年に比べ2割程度安くなっている。しかし魚介類は漁獲量が減少で値上がりしている。ただ、養殖での供給量は十分にあり、結果として魚介類は価格の上下はありうる事」とした。
※台湾団結聯盟(台聯党)…李登輝元総が率いる政党、同氏を精神的指導者としている。主席は黄昆輝氏。政治的思想は、与党国民党と最大野党民進党の中間に位置するがやや民進党寄り。