nano tech2013第12回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議が、nano tech実行委員会(川合知二大阪大学産業科学研究所特任教授)主催で、東京ビッグサイト東4.5.6ホール&会議棟で、1月30日から2月1日まで開催されている。その規模は、600社、800ブース。予定来場者数約6万人(同時開催展を含む)となっている。
これは、最先端のモノづくりに欠かすことのできない基盤技術「ナノテクノロジー」に関する世界最大級の展示会で、その分野は情報通信、エレクトロニクス、医療・健康、バイオ、環境・エネルギーまで様々な重要課題解決のキーとして注目されている。
海外からも多数の国が出展している。イタリア、韓国、スイス、スペイン、台湾、チェコ、ドイツ、ナノテクフィンランド、ナノテックタイランド、米国イリノイ州政府 駐日事務所、ベルギー、USA、イラン、シンガポール、フランス、デンマーク、ギリシャ、イギリス、中国、オーストラリアなど。
今回、台湾パビリオンには、21社が参加した。ブース規模は大きいほうに属する。各ブースで展示されているテーマ・技術は、バイオメディカル用の蛍光金ナノクラスター、多用途フレキシブル電子基盤、ナノイメージングプロープを使用したがん転移の早期発見、EWD用フルカラーマイクロ流体材料、原子間力顕微鏡など様々。
午前10時、会場はオープンし、大勢の業界関係者が各ブースに足を運んだ。午前11時には台北駐日経済文化代表処沈斯淳代表が台湾パビリオンに姿を現し、各ブースを訪問、担当者からの技術の説明に熱心に耳を傾けたり、記念撮影に気軽に応じていた。また、今回のミッション団長、成功大学の陳引幹博士は、沈斯淳代表とともに各ブースを回り、技術解説をサポートした。
陳引幹博士によれば、今回のミッションには研究機関を除いて約20社の台湾の中小企業が参加しているという。
「中小企業が単独で海外に出るのは難しいので、今回のように台湾パビリオンに一緒に出展をして日本の方や海外の方にアプローチしたい。そして日本の工業会とも連携を促進したいと思います。もう一つ、日本や他の国のナノテクノロジーの技術分野でどのぐらい新しい技術が出ているか、情報収集も今回の目的の1つです」(陳引幹博士)。
産業界との連携以外の活動も今回のミッションに含まれている。
「人材教育のプロジェクトの担当も参加しています。それで、6、7校の高校の先生(校長)も来ていて、日本の2つの学校を訪問します。どういう教育を行っているのか、また、台湾の教材を提供し、教育の分野でも日台の交流を促進したいと思います」(陳引幹博士)。
中小企業の日台のアライアンスに目が離せないようだ。