台湾の昨年GDPが1.25%増加

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昨年はIT関連事業が低調だった
昨年はIT関連事業が低調だった
今年はスマホ関連事業が好調とみられる
今年はスマホ関連事業が好調とみられる

~IT関連の輸出低迷も従来予想上回る~ 
 行政院主計総処(統計局に相当)は1月31日、2012年のGDP(実質域内総生産)速報値が前年比1.25%増と発表した。2011年の4.07%増との対比で落ち込みが鮮明化した。これは世界景気の減速感を受け、主力のIT(情報技術)関連製品の輸出が低調だったことが主な原因と考えられる。しかし従来予測の1.13%を上回る数字だった。また、足元ではスマートフォン(スマホ)などモバイルの需要増で持ち直しつつ状況である。
 台湾にはIT端末や関連部品メーカーが集積している。台湾のGDPは世界のIT景気をみるうえで重要な指標の一つと見られている。昨年通年では低迷が見られたが、第4四半期の10月~12月はスマホやタブレット(多機能携帯端末)の年末商戦需要に支えられ、前年同期比3.42%と上向く兆しがみられた。
 主計処では、今年通年の成長率を従来の3.15%から3.53%に上方修正。スマホやタブレット端末の需要増を背景に、関連業界の投資や輸出が活発になると見ている。同処は「あらゆる経済指標が台湾の景気の力強い回復を示している」と強調。一方、世界経済の成長の勢いはなお弱い、との見解も示した。また、主計処は2013年のインフレ率見通しについても従来の1.27%から1.31%に引き上げた。但しインフレ率は穏やかに推移するものの、金利変更にはつながらないとの見方も示している。