日本華商総会は、2月18日、都内で「民国102年日本華商総会新年会」を盛大に開催した。来賓として台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表、公益財団法人交流協会井上孝代表理事、参議院議員大江康弘氏、衆議院議員富田茂之氏、衆議院議員秋元司氏、衆議院議員井野俊郎氏ほか、政治家、華僑団体の代表、日台の企業経営者などが出席した。
午後6時30分、日本華商総会の林冠銘氏の司会でまず台日両国の国歌斉唱。次いで今年98歳になるという林錦漫理事長の新年の挨拶で集いは定刻通り始まった。
最初に挨拶に立った沈斯淳代表は、近年、日本と台湾の関係は緊密さを増しているとして、貿易相手国として2番目(台湾)、5番目(日本)といった経済貿易面での交流、週350便のフライト、日台合わせて年間300万人近い観光客など人的往来面の活況、宝塚歌劇団の台湾初公演、国立故旧博物院収蔵物の日本での展覧会開催といった文化交流の進展をあげ、「両国は互いに長所を有しており、お互いに取り入れることで両国の利益、飛躍が期待できます」と語った。
一方、井上孝代表理事は、加えて、2つの点を再確認したいと述べ、1つ目として、3.11の東日本大震災の際の台湾の方々からの手厚い物心両面の支援、対して日本各地で起こった台湾への感謝の運動をあげ、これを機に日台の信頼、友好関係が再確認されたと述べた。他の一点として、今、日本から台湾への第3次、4次の投資ブームが起きていることをあげ、「これまでの大企業主導ではなく、台湾の実力、魅力に気付いた中堅・中小企業の投資が増え、件数では過去最高を記録しています」と喜んだ。
この後、衆議院議員富田茂之氏、衆議院議員井野俊郎氏、亀山豊文桐生市長の挨拶が続いた。
乾杯の音頭は大江康弘参議院議員(亜東親善協会会長)が取った。北京語で挨拶すると、参加者から大きな拍手が起きた。大江議員は日本華商総会の活動に対して感謝の言葉を述べた後、「昨年の政府主催の慰霊祭では羅坤燦副代表にご出席いただきましたが、時の政府が頼りないもんですから大変、失礼なことを致しました。日本国家として恥ずかしいことです。今年は台湾思いの安倍総理、麻生副総理が誕生しました。慰霊祭には、沈大使にぜひ御越し願いたいと思います」と力を込めた。
その後、和やかな歓談が続いた。余興として女性歌手が数曲、熱唱した。こうしたなか、午後8時過ぎに、民主党代表海江田万里衆議院議員が姿を現し、アカペラで2曲、歌い、会場を沸かせる一幕も。
中締めの挨拶を行った朱恭亮副理事長は「私は華僑の二世ですが、役割としましては、今後、華僑だけでなく、日本やアジアの方々と協力して一層、経済を向上させていくことだと思っています」と述べ、日本式の三本締めで会を締めくくった。