音楽を通じた台日交流会〜福岡市で開催

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音楽を通して、日本と台湾の交流を更に深めようと、3月10日、福岡市早良区の西南コミュニティーセンターで、台日音楽交流会が開かれた。主催は九州台日文化交流会、協賛は中正農業科技社会公益基金会、外交部亜東関係協会。東日本大震災復興支援のため、会場入場口には募金箱が設置され、集まった募金は被災地へ送られる。開会式では、東日本大震災での被災者に対し、黙祷を捧げた。

九州台日文化交流会/四維宗暁会長
九州台日文化交流会/四維宗暁会長

主催した九州台日文化交流会の四維宗暁会長は「お互いに美しい歌声の響き合いと音楽を愛する心を通じ、台湾と日本の文化交流と親睦が一層深まることを期待したい」と挨拶し、「例年行う懇親会は、今回、東日本大震災のため見合わせることにした。復興支援の募金について出演者、来場者の方々にご理解いただき感謝したい」と感謝を述べた。

今回は、台湾国立海洋大学「海韻合唱団」を迎え、福岡からは「コールドレミ」「NAPエコー」「天拝坂混声合唱団」「福岡歓喜合唱団」等の合唱団が参加。独唱やコーラスなど多彩な演目が並んだ。

約200人の来場者は歌声に酔いしれた
約200人の来場者は歌声に酔いしれた

オープニングを飾った陳雪燕さんは台湾客家の民謡である「落水天」を独唱。会場から大きな拍手が巻き起こると、その後、吉川千巧さんが雨夜花を熱唱し、約200人の観客は伸びのある歌声に酔いしれた。

台湾国立海洋大学「海韻合
台湾国立海洋大学「海韻合唱団」

2003年に誕生した海洋大学海韻合唱団は、福岡の観客の前で「回憶」、「西風的話」を披露。荘慶達団長は「地域活動や社会貢献に寄与する目的で設立された合唱団として活動を続けている。皆様に台湾の歌声を楽しんでいただきたい」と話した。

天拝坂混声合唱団は、「天烏烏要落雨」を合唱。聞き応えのあるコーラスや独唱がホールに響き渡った。萬逸真団長は「台湾の歌を中心に日頃から歌っている。台湾語の歌は日本人コーラスが歌うには発音が難しいが、とてもチャーミングな響きがある」と説明した。

その他、「月の砂漠」や「馬蘭姑娘」など日本、台湾、様々な歌が盛り込まれた音楽会、最後は会場の出席者全員で復興支援ソング「花は咲く」を歌い、日台間の音楽を通じた交流を締めくくった。