第一届東京台湾商工会議所は、3月23日午後3時、東京華僑総会・会議室(中央区銀座)において第一届第一次理監事会議を開催し、会頭(1人)及び副会頭(2人)の改選に伴う選挙を実施した。出席した理監事は65人、委任状は5人だった。
会議の冒頭で挨拶にたった詹徳薫選考委員会委員長は、まず、本会頭選挙に先立って実施された理監事選挙において、116人の立候補者があったが、改選枠51人のうち、規則の関係でアジア商工会理事兼任者35人を優先的に当選させたこと、残りの枠を約80人で競った結果、現役の理監事のうち、落選する者が出たことを報告した。
次いで、会頭選挙、副会頭選挙について説明が行われた。会頭立候補者は、錢妙玲(前台湾新聞社社主)1人。投票の結果如何にかかわらず、当選は確実だが、選挙前の政見発表(マニフェスト)を聞いた後、賛成、反対の意思表示を投票用紙にて行うこととなった。また、副会頭選挙は、2人の改選枠に対して4人が立候補しているものの無選挙で4人が当選する道はないか選考委員会で議論となり、同席の代表処趙雲華僑務部長の裁断を得ながら、後で判断がくだされることになった(実施)。
錢妙玲会頭候補は、政見発表で、チャンスをいただいたことに感謝しながら当選の暁には、2年間精一杯働きたいと決意を語ると同時に、「会員の皆様の職業や内容を把握し、皆さんのビジネスにつながるようにします。2つ目は、(活動の基本となる)会員名簿を作ります。3つ目は、政府の代わり、役割ができるような台商会にしていきます。また、国内交流として、1つは、大阪、沖縄、横浜、千葉などの台商会、日本の商工会とも交流を深めていきたい。2つ目は、お世話になっている日本にボランティア活動で還元したいと思います。3つ目は、ビジネスに関するセミナーの開催です」と述べた。
詹徳薫選考委員会委員長は、錢妙玲新会頭誕生を祝うとともに、今回、一時は会頭に立候補をしながら華僑の団結のために辞退を決断した陳慶仰氏に感謝の言葉を贈った。
錢妙玲新会頭は当選の挨拶で「本当に嬉しいです。支持していただき、ありがとうございます。これからも先輩のご指導のもと、頑張っていきたいと思います。理監事の力をあわせて、日本一の会になりたいと思いますのでよろしくお願い致します」と語った。
この後、趙雲華僑務部長の挨拶の後、予定通り副会頭選挙が行われることになった。立候補者4人は、尹世玲さん、張素娥さん、張本立氏、蔡翠文さんの順に政見発表を行い、理監事は大きな拍手で応えた。結果、蔡翠文さん、尹世玲さんが当選した。
副会頭選挙終了後、前会頭の李懋鑌氏が「皆さん、こんばんは。この桜満開のとき、はるばる来ていただき、ありがとうございます。心から感謝申し上げます」と挨拶した。
また、在日華僑の重鎮、羅王明珠さんは、「台湾商工会議所はますます発展するよう、私も一所懸命やっていますが、理監事の皆様はお忙しいと思いますが、ぜひ、これからも出席して意見や希望を述べてください」と語った。
選挙終了後、午後5時30分頃、新執行部のもとで、第一届第一次理監事会議が開催され、議題は円滑に議論され、午後6時には終了した。
最後に、新会頭を囲んで記念撮影が行われ、台湾商工会議所会頭(副会頭)選挙はこうして熱気のなかで無事、幕を閉じた。