定例関東地区台湾企業交流会、開催される~講演:日本銀行と金融政策~

0
懇親会の様子
懇親会の様子

台北駐日経済文化代表処のもと、3カ月に1回、日本に駐在する台湾大手企業を中心とした交流会が開かれている。3月22日は、都内ホテルにおいて、幹事社として台湾・第一商業銀行東京支店が主催者となって講演と懇親会が盛大に開催された。

駐日本代表処余吉政副代表
駐日本代表処余吉政副代表

冒頭、駐日本代表処余吉政副代表は、主催者である第一商業銀行に対して感謝の言葉を述べるとともに、「今回は日本銀行から小早川周司企画局長補佐をお招きして日本の金融政策についてご講演いただきます。アベノミクスや三本の矢など、金融政策がどうなるのか、皆さんにとっても大変関心が高い分野かと思います。セミナーが皆様のお役に立つことを願います」と挨拶した。

第一商業銀行東京支店洪秋林支店長
第一商業銀行東京支店洪秋林支店長

続いて、主催者として、第一商業銀行東京支店洪秋林支店長は「皆様、平素より私ども第一銀行をご利用いただき、ありがとうございます。当支店は、在日支店、台湾華僑企業・個人、日台双方の顧客に金融サービスと情報を提供しています。今後とも一層のご指導とご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」と述べた。

日本銀行小早川周司企画局長補佐
日本銀行小早川周司企画局長補佐

講演は約1時間ほど、行われ、参加者は熱心に聞き入った。

講師を務めた日本銀行小早川周司企画局長補佐は、テーマとして2つ、あげた。1つは、「日本銀行について」、2つ目に「これまでの金融政策運営」だった。

「まず、日本銀行は何をやっているところかを説明したいと思います。また、2つ目はこれまでの金融政策運営ということで、これは昨日、黒田東彦日銀新総裁が着任され、これからどうなるかわかりませんので、これまでどのような政策が行われてきたかを知っていただき、今後の指標にしていただければと思います」(小早川周司企画局長補佐)

ポイントは、台湾企業にも関係が深い金融政策だった。小早川周司企画局長補佐は、「取引先の金融機関に対して年率0.1%の低金利で最長4年間、安定資金を供給しています。これは在日の拠点をもつ外国の金融機関も対象です。これは非常に魅力的な資金ということになりますので、これにより皆様方が安定資金を金融機関を通じて提供されるという形の資金の流れを後押ししています」と、参加者にとって興味深い話を紹介した。

乾杯の音頭をとる駐日本代表処余吉政副代表(左)第一商業銀行東京支店洪秋林支店長(右)
乾杯の音頭をとる駐日本代表処余吉政副代表(左)第一商業銀行東京支店洪秋林支店長(右)

午後6時30分、講演は終了。引き続き、乾杯の音頭を駐日本代表処余吉政副代表、第一商業銀行東京支店洪秋林支店長がとり、第二部の懇親会へと移った。午後8時30分、懇親会は盛況のうちに幕を閉じた。