杉並区は平成23年12月23日から26日まで「台湾との中学生野球交流事業」を実施。杉並区の中学生34人、南相馬市の中学生15人が参加し、台北市や桃園県の野球チームと交流を行った。
これは、平成22年10月、杉並区軟式野球連盟から強い要望が出され、杉並区在住の台北駐日経済文化代表処文化部関係者に相談したところ、快諾を得て実現したものだ。
一方、平成23年3月11日に発生した東日本大震災において、杉並区は福島県南相馬市との間で災害時相互援助協定を結んでいたことから、支援活動を進めていた。この一環として、南相馬市の子どもたちを同交流事業に参加させることが可能か台湾側に打診したところ、台湾側の招待が決まった。
同交流事業は、試合はもとより、杉並区や南相馬市が中学生活や被災状況の発表、歌や踊りを披露するなど大きな成果をあげ、また、「交流は相互訪問形式で親善交流を行い、継続的な日台交流を目指す」の方針通り、平成24年は台湾から中学生野球チームが来日した。
こうしたなか、杉並区「台湾との中学生野球交流事業」の平成25年12月実施が決まった。今のところ12月26日~29日が検討されている。今回は、杉並区、南相馬市に加えて杉並区の友好交流都市であり、南相馬市への支援をともにになった北海道名寄市の中学生チームも台湾に行く予定だ。市民レベルの草の根台湾交流がどんどん広がりを見せている。