台湾訪問団が、香川県庁で県知事らを表敬訪問した。訪れたのはチャイナエアラインの孫洪祥代表取締役社長、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表、江丙坤台湾総統府最高顧問ら9人で、訪問団を迎えた浜田恵造県知事は、「香川県は瀬戸内国際芸術祭が開幕したばかりで、皆さんにはこの機会を利用して現代アートの祭典を楽しんで欲しい。開通した高松-台北線を利用し、多くの台湾の方々に芸術祭にお越しいただきたい。今後は、台湾でのプロモーション活動にも尽力したい」と述べた。
それを受け、チャイナエアラインの孫洪祥代表取締役社長は「昨年10月に訪れた際には、観光資源が豊富だと感じた。現時点では、台湾でのアピールがさほどではないので、これから頑張っていきたい。前回、訪れた際は、大阪から3時間程の列車の旅をして高松に入った。帰りは羽田経由で高松に戻るなど、金銭的、時間の面で問題があったが、直行便が開通してから時間が短縮し、経済的になった。高松空港は降りるのに便利だと機長も話している。引き続き、香川県、高松、台湾の経済発展、観光を推進していくことが重要だ。チャイナエアラインとしても、旅行会社、各省と協力して、観光の宣伝をしていきたい。四国の観光PRは旅行会社からの反応もよかった。この路線が続くように、皆さん一緒に頑張っていきましょう」と挨拶した。チャイナエアラインの機内誌の3月号では、香川県の特集が組まれ、県の観光の見所などが大々的に紹介されている。
台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表は「今回の知事や関係者の皆さんの温かい歓迎に感謝したい。就航を機に、観光の交流が発展していくことを期待している。香川は観光のみならず、産業も発展している。多方面の分野の交流を期待したい。昨年は、日本で16の県の知事が来台して、産業、観光について討論した。特に、地方都市における双方の発展が必要だ。先日のWBCの試合でも、日台の友好が深まったのではないか。今後も皆様と一緒に日台の友好に向けて努力をしていければと考えている」と述べた。
訪問団の江丙坤台湾総統府最高顧問は、「日本は台湾の経済発展の過程の中で、技術の提携と資本の投資があり、現在の台湾がある。今後、ますます台湾は発展しなければならず、そのために日本の技術、資本が大事になる。観光のみならず、産業の交流が発展することを期待している」と今後に対しての期待感を言葉にした。意見交換が終わると、浜田県知事から台湾訪問団のメンバーに対し、記念品が手渡された。