台湾のこどもの日にあたる「児童節」は4月4日。この日、児童福利聯盟は「2013年児童の幸福感の現状」と題する子供の幸福意識調査の結果を発表した。調査は昨年9月から10月の期間、全国22県・市の小学4年生から6年生を対象に実施したもので、1817人の児童から回答を得た。
調査で「あなたは幸せですか?」と問いかけに「幸せである」とした回答は88点だった。この結果、台湾の子供たちは全体的に中間幸福層に属する事が判明した。場所別の分類では「学校にいる時」の幸福度点数は94点で「一人で(家に)いる時」の幸福度点数は84点だった。また、調査対象の3割が「自分は他人に(能力などが)及ばない」と考えており、さらに1割の子供が「この世に自分がいなくても構わない(必要はない)」と考えていることがわかった。聯盟の邱靖恵・組長(班長)は「こうした結果から、周囲は一部の子供の憂鬱な気持ちをもう一歩踏み込んで理解してあげるべき」と見解を示した。
この調査結果により、大人に叱られたり叩かれたりする事などが原因で「家にいる時より学校にいる時の方が楽しい」と感じる子供が多いことが分った。この一方、31%の子供が学校で仲間はずれにされた経験を持ち、20%の子供がこの2ヶ月間でいじめを受けたことがあると回答していた。
さらに、ひとりっ子よりも兄弟姉妹のいる児童の方が、また、男子よりも女子の方が幸福度の点数が高いことが分った。これはひとりっ子だと家庭の孤独感が強いため、また小学生の女の子は家庭での関係が密接で、心配事や悩みを話しやすいからと分析している。