テロ対策に万全の体制を構築 ~国安局が情報収集に部署新設~

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台湾高鉄でも4月16日に爆弾テロ未遂事件が発生、犯人2人は同日夜にマカオ経由で中国広東省に逃走した
台湾高鉄でも4月16日に爆弾テロ未遂事件が発生、犯人2人は同日夜にマカオ経由で中国広東省に逃走した

~台湾本土でのテロ未然防止に向けて~
 国安局(中華民国国家安全局)はこのほど、4月16日に※台湾高速鉄道で発生した爆弾テロ未遂事件に対し、テロ対策の強化及び情報収集の徹底を発表した。その後4月19日に起きた米・ボストン爆弾テロ事件の影響もあり、国安局蔡得勝局長は4月22日、立法院(国会)でテロリスト情報を収集する部署の新設を表明した。危険人物の監視と管理の強化、理性に欠ける疑似テロ行為及び愉快犯、模倣犯などの犯罪抑制、と述べ、社会を恐怖に陥れる許されざる行為に断固たる体制を構築する。
 また、国防部(国防省に相当)・廖榮鑫常務次長は「現在、軍隊にテロ専門の特殊部隊がありテロを抑え込む能力がある」とし、軍としてテロ対策に万全をとっていることを明かした。廖常務次長によると、軍直属では、陸軍航特部特勤隊、特戦式部特戦連、海軍陸戦隊2個特戦中隊及び憲兵特勤部隊がテロ対策の任務に当たっている説明。また、さらに応援部隊として核化学兵器に対応可能な化学兵及び工兵部隊、国防部軍医局管轄下に設置している2隊の防護版班や陸軍18隊による不発爆弾処理班がある。このほか生物化学兵器を含めた偵察隊及び防護隊による不発弾処理なども行っており、国防部としてもテロ対策には万全を期している事を明らかにした。
 ※台湾高速鉄道で列車内に置かれたスーツケースから爆発物が見つかった爆弾テロ未遂事件。犯人2人(弁護士及びタクシー運転手)はマカオ経由で中国広東省に逃亡したがのちに身柄を拘束。台湾送還時に台湾警察当局に逮捕された。