台湾の芸術愛好者サークルGalerie Schlossmannは5月8日からDESIGNBURGショウルーム(台北市)で日本人新鋭アーティスト7人の作品展示会「華麗繽紛 日本當代新銳藝術家七人聯展」を行なっている。台湾ではなかなか目にすることができない日本人新鋭アーティストの催しとあって、若い人を中心に注目を集めている。
この催しでは5月17日から台北シェラトンで開催されるYOUNG ART TAIPEI(台北現代芸術博覧会)に出品される日本人アーティストの作品が事前展示されている。展示はKiriku、ナオ氏、林恭子、野嶋奈央子、Ra`yka、笹岡華絵、片岡高志ら7人のアーティストの作品。企画者の一人であり、アーティストとも普段から交流のある友人だと言う周さんは「友人の作品が展示されるので、イベントでわざわざ台湾に来るのであれば、もっと多くの人に日本人新鋭アーティストのことを知ってもらいたいと思ってイベントを企画した」と話す。
周さんらサークルメンバーはこれまで芸術作品を展示するイベントに携わった経験はなく、今回が初の試み。日本人の若い世代のアーティスト作品を展示することについて周さんは「台湾人は芸術を純粋に受け止めることができると思う。好きなものは好き、良いものは良いと言える。良い機会だと思う」と答え、台湾ではまだ知られる機会の少ないアーティストの作品を展示することの意義を話す。
また、今回使用された展示会場は本来アクセサリーブランドのショウルームとして使用されており、ギャラリーとして活用されるのは初めて。しかし「今月中旬のイベントの会場も、ホテルなので芸術作品を展示するのに適した場所ではない。たまたま今回会場となったショウルームとお付き合いがあり、展示してみたらとても良い雰囲気になった」と周さんは話す。もう一人の企画者のウェンディさんも「中旬のイベントの会期は短く、展示空間も小さい、だったら比較的良い展示会場でゆっくりと見てもらおうと思った」と語る。
公開初日の8日から学生や会社員など、若い参観者が訪れていたと言う。ウェンディさんも「テーマや作風が若い人たちと一種の共鳴があるんでしょうね」と語る。この展示会は15日まで行なわれる。サークルメンバーは今後も機会があれば、何らかの形で芸術作品を広く発信したいとしている。