台北駐日経済文化代表処のもと、3カ月に1回、日本に駐在する台湾大手企業を中心とした交流会が都内ホテルで開催されているが、6月14日、「アジア経営者連合会」がプレゼンテーションを行い、活況だった。
冒頭、駐日本代表処余吉政副代表は、「駐関東地区台湾企業聯誼餐会」の趣旨を説明しながら「今回はアジア経営者連合会の考え方、今後、台湾企業とどういう形で協力しあうのか教えていただいて、様々な具体的な展開ができればと思います」と挨拶した。
最初にアジア経営者連合会の天野俊彦氏(エイチ・エス・アシスト株式会社代表取締役社長)より同会の説明があった。それによると同会は現在、会員が271社(中国、台湾、韓国の会員も)。8カ国に11支局を擁している(台湾支局は今年開設予定)。目的は日本の持つ優れたビジネスモデルをアジア各地の経営者とシェアしながら事業を展開し、アジアと日本の成長を促すというもの。具体的には日本とアジア各地の経営者の、情報や人的交流の場を設け、ビジネスマッチングを支援していく。
「今年9月17日にアジア経営者サミットをザ・プリンス パークタワー 東京で開催します。改めてご案内致しますが、一緒にこうしたイベントを実現していきたいと思います」(天野氏)
アジア経営者連合会の会員で台湾支局の開設を準備中の阪根嘉苗さん(アジアンブリッジ株式会社)の話に続いてメインゲストのアジア経営者連合会澤田秀雄理事長(株式会社エイチ・アイ・エス代表取締役会長ほか)が登壇した。澤田理事長は、格安航空券販売で成功した現エイチ・アイ・エスや国内航空事業の新規参入で成功した現スカイマークの話、あるいは、ハウステンボス株式会社、証券会社(エイチ・エス証券)、モンゴルの銀行(ハーン銀行)の再建について語りながら「5年後、10年後にはアジアは間違いなく世界一の経済圏になると思っています。とくに中小企業は大きな可能性があるのではないかと考えています。いずれ欧米を抜いてアジアからどんどん優れた会社が出ていくと思いますのでそのお手伝いができれば」と語った。
また、神藏孝之副理事長(イマジニア株式会社)は、李登輝元総統との交流に触れながら、「あまりにも近すぎて台湾に支局がなかった。これを機会にお付き合いさせていただければと思います」と述べた。
この後、懇親会に移り、名刺交換や挨拶回りなど、出席者同士の交流が活発に行われた。