日台留学生交流イベントが早稲田大学で開催

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会場の様子
会場の様子

一般社団法人日本学生会議所(UNS台湾部)が主催する日台交流イベントが6月15日、早稲田大学で開催された。今回は、端午節をテーマに日本人と台湾人留学生がクイズ形式で勉強した。

イベント責任者の武知史将さん(早稲田大学政治経済学部3年)によれば、同イベントは、台北駐日経済文化代表処の後援で始まったもので、同会議所が中心になって、日本台湾学生会議、中華民國留日東京同學會などと協力体制を組んでいる。今回は第3回目。第1回目は5月に台湾映画「海角七号 君想う、国境の南」の鑑賞と講演、第2回目は6月初めに討論会が行われた。

「参加者は事前登録では台湾人が59人、日本人が17人と台湾人の方に予想より多く参加していただき、驚いています。8班に分けさせていただいて各班に日本人参加者を2人ほど入ってもらっています」(武知さん)

司会役の早稲田大学政治経済学部の学生
司会役の早稲田大学政治経済学部の学生

冒頭に司会・進行役(武知さん、張さん)の自己紹介があり、続いて、端午節(自殺した中国の詩人屈原を記念する日=旧暦5月5日:6月12日)に関するクイズが行われた。

例えば「台湾では端午に何をする?」(香り袋を身に着けるなど)、「香り袋には何が入っている?」(雄黄・艾草・菖蒲)、「五毒を知っているか?」(蛇・さそり・むかで・やもり・蜘蛛)、「ヨモギを(玄関に)掛けているか?」(毒を避ける)、「雄黄酒を飲んだことはあるか?」(漢方の一種で解毒作用と虫除け)、「玉子を立てたことがあるか?」(昼の時間は太陽の引力と地球の引力が引き合い、玉子が立ちやすい)、「粽の材料を考えてみよう」(屈原の死体を守るために川に粽を投げて魚に食べさせた)、「ドラゴンボートを鑑賞したことがあるか?」(漁民が屈原を助けようとドラゴンボートを使ったという伝承)など。

クイズに参加する学生たち
クイズに参加する学生たち
香り袋の制作
香り袋の制作
香り袋の制作
香り袋の制作
粽を食べる日本人と台湾人留学生
粽を食べる日本人と台湾人留学生
ドラゴンボートクイズでの一コマ
ドラゴンボートクイズでの一コマ
早稲田グッズに喜ぶ学生たち
早稲田グッズに喜ぶ学生たち
スクラッチに当たった学生たち
スクラッチに当たった学生たち

この後、全員、香り袋の制作を行った。また、粽も全員に配られた。ドラゴンボートクイズ(ネット映像を見ながら、一等を当てる)、日本では端午節に何をするか?といったクイズの正解者には、早稲田グッズなどの“豪華景品”が贈呈された。イベントの最後は、名札についたスクラッチ(宝くじ)で盛り上がった。

2班の男女に感想を聞いた。

「台湾に興味がありました。友達になれたら」(日本人女性)、「大学では中国語を学び、この1月から3月、台湾で中国語を勉強しました。台湾人のお友達を作りたい」(日本人女性)、「日本人の友達を作りたい」(台湾人女性)、「大学では留学生が少ない。台湾人に会うために来ました」(台湾人男性)、「明治の交換留学生です。日本人の友達を作りたい。粽も楽しみ」(台湾人男性)、「台湾で日本語を半年勉強しました。日本に来てまだ2カ月ぐらいです。拓殖大学で勉強しています」(台湾人男性)、「粽を食べたいです」(台湾人女性)、「日本で仕事をしていますが台湾人が少ないので、こちらに来ました。たくさん友達を作りたい」(台湾人女性)。

集合写真
集合写真

最後に登壇した台北駐日経済文化代表処教育組の日台青年交流の担当者は、「今年、代表処は特に台湾と日本の青年交流に焦点を当てて促進しています。ぜひ、これからもこうしたイベントに時間を作って参加してください。台湾の友達ができる大切な機会です。台湾の文化を知っていただき、関心をもっていただくことが一番の目的です」と締めくくった。