かわさき地産地消推進協議会が主催する「第3回かわさき地産地消フェア」が7月7日川崎駅東口駅前の地下街、川崎アゼリアで開催され、縁あって台湾新聞のプロモーションも兼ねて出かけてきた。
同フェアは、川崎市内の農畜産物や加工品のPR即売と農産物の品評会からなり、川崎市民に新鮮で安全・安心な市内産農畜産物を知ってもらうとともに、都市農業への理解を深めようと3年前から始まった。
午前10時30分、オープニングセレモニー開始。主催者側から川崎市三浦淳副市長、セレサ川崎農業協同組合原修一代表理事副組合長が挨拶し、共催の立場から川崎商工会議所山田長満会頭が挨拶した。この後、かわさき地産池消推進協議会梶稔会長の開会宣言で、農産物のPR販売がスタート。会場は、前部(中央ステージ側)に生産者から品評会用に出品された農産物が展示(審査の間は立ち入り禁止)され、後部は野菜、加工品、福島からの農産物販売ブースやクイズコーナーからなり、開会と同時に後部のブースでは大勢の参加者が野菜を買い求めていた。
また、午後12時30分、審査が終了した品評会の一般観覧が始まり、午後1時30分からの同品評会出品物の即売会開催を前に、優秀賞の枝豆やトマトを買い求めようと長い行列ができた。
こうしたなか、川崎市のご当地アイドル5人組「「川崎純情小町★」は、午前10時45分頃に登場(当日は伊東裕扶子が欠席)、会場を沸かせた。「川崎純情小町★」は6月30日にメンバーのひとり麻生区担当の浅井雅が小田急小田原線車両にて痴漢容疑者を取り押さえ、マスコミで話題になったばかり。
この日は、午前11時と正午の2回、約30分ほど4人が各販売ブースに分かれて1日店長として活躍したほか、午後2時15分からは「かわさきそだちトークショー」に参加、楽しい会話と2曲(「川崎純情音頭」「夢色音色」)を熱唱し、応援団の声援に応えた。また、午後2時45分から七夕撮影会として市民との記念撮影(先着40人)に気軽に応じていた。
注目されたのは、福島の物産販売コーナー。これは川崎市長が福島出身という縁で、いわき市の12人の農家が発起人となって誕生した個人の農家を支援するボランティアグループ「いわきの12人」実行委員会が出展したものだ。「昨年も好評をいただきました。ここでしか売っていないものばかりですから」(「いわきの12人」実行委員会 いわき事務局 小熊俊行さん)
「第3回かわさき地産地消フェア」の担当者のひとり米川源人さんはこう話す。
「川崎市は細長い地形で南部は大正時代以来、重化学工業都市として知られていますが、実は北部では盛んに農業が行われており、市としては新鮮で安全・安心な農産物を知ってもらうと同時に、農地は洪水を防いだりヒートアイランド現象を緩和したりといった重要な役割を果たしていることを知ってもらうべく、このフェアを企画しています」
会場は、JR川崎駅地下街という立地もあり、大勢の川崎市民が同イベントに参加。農産物などはすべて完売した。こうしたフェアの集客は難しい面もあるがご当地アイドル効果は確かなようだ。