交通部観光局は20日、基隆港東四ふ頭で観光イメージキャラクター「ショウ・ルオ」による特別観光イベント「おいしい関係でSHOW in台湾」を実施した。これは4月に台中で行なわれたショウ・ルオによる観光PRイベントの第二弾。会場ではアワアワシャーベットや愛玉ジュースなどの台湾スイーツも振る舞われ、台湾はもとより日本や韓国などから駆けつけた参加者は盛夏の台湾をショウ・ルオと一緒に楽しんだ。
今年から観光局の日本市場向けイメージキャラクターを務めるショウ・ルオは、アジアのダンスキングと呼ばれ、アジア各国で高い人気を誇っている。会場には台湾や日本をはじめ、韓国、マレーシア、シンガポールなどからもファンが駆けつけた。基隆は彼の生まれ故郷であり、青春時代を謳歌した場所。また7月30日には34歳の誕生日を迎えるとあって、思い入れの深いイベントとなった。
イベントの直前に行なわれたインタビューでショウ・ルオは「今回は誰かに教わって紹介するのではなく、直接的に基隆のどこで遊べて、なにが美味しいか紹介できる。基隆で育ったこともあるし、台北だけでなく、基隆は近くて、交通も便利な場所なので(遊びに来てほしい)」とメッセージを送った。基隆で一番美味しいと思うグルメについては「滷肉飯(ルーロー飯)」だと語り、特に廟口夜市にある「天一香」の滷肉飯は、基隆に帰省する度に食べていた絶品だと言う。
イベントには基隆市張通栄市長、観光局劉喜臨副局長も参加。また孝行息子として知られるショウ・ルオの母親である林香蘭さんが姿を現すと、会場からは歓声が上がった。張市長は挨拶の中でクルーズ船の寄港地としても飛躍する基隆港の美しさと、廟口夜市の食べ物のおいしさを紹介。また劉喜臨副局長は「台湾に、そして基隆に頻繁に遊びに来てください」と外国からの観光客を歓迎した。このほかに、ショウ・ルオの「一日彼女」としてハロー・キティが登場。仲良くショウ・ルオと手を繋いで見せ、熱愛ぶりをアピールした。
また、会場で振る舞われた台湾スイーツは、どれも台湾で人気のあるものが用意された。とくに廟口夜市のアワアワシャーベットは行列ができる人気店。日本では馴染みが薄いグリーンマンゴー味は甘酸っぱく、盛夏にぴったりの清涼感が楽しめた。また、台湾では新鮮なレモン果汁を使ったレモンティーが人気で、喫茶店大手と観光局がタイアップした「235特製レモンティー」は日本からの参加者にも好評だった。
途中、全員参加のクイズ大会が行われ、見事勝ち抜いたファンにはショウ・ルオ手作りのアワアワシャーベットを食べさせてもらえる権利が贈られた。ショウ・ルオが自らスプーンを持ってファンにシャーベットを食べさせると、会場からは悲鳴にも近い歓声が沸き起こった。その後、観光局のイメージソングである「The Heart of Asia」が披露されると、ボルテージは最高潮に。ファンと一緒に手をひらひらと揺らす「甩手舞」を踊り、会場は一体感に包まれた。
日本からツアーで参加したと言う女性6人のグループは「ダンスがうまい」、「親切だし、おもしろい」とショウ・ルオの魅力を語る。「韓国のアイドルとは比べ物にならない」と絶賛する人もいた。前回の台中のイベントにも参加したと言う女性は、「(今回は)おいしいものが食べられて、プログラムも盛り沢山で楽しかった」と充実した時間を過ごせたことを語ってくれた。
ショウ・ルオは今後、日本での活動も活発に行うと言う。8月には念願だった日本の大手レコード会社主催の野外ライブツアーに参加するほか、9月には個人ライブも実施する。また、観光局のイベントや自身が主演したドラマのDVD発売イベントも予定されていると言う。このほか、会場では9月に東京スカイツリーでもイベントを行うことが発表されると、日本人のファンからは「絶対に行くよ」との声があがっていた。