実行委員会&リードエグジビションジャパン株式会社が主催する第20回東京国際ブックフェアが東京ビッグサイトで7月3日~6日まで開催された。日本最大の本の展示会として20周年を迎える今年、クリエイターEXPO、プロダクションEXPO、電子出版EXPO、コンテンツ・制作・配信ソリューション展、ライセンシングジャパンなど、同時開催展を含めて過去最多の1360社が出展。出版の今が一望できる展示会となった。
本展には、全国・各地から書店、図書館・教育関係者が多数来場し、出版社と商談を行ったほか、世界25ケ国の海外出版社も出展していることから翻訳出版関係者が多数、来場した。会期後半の2日間は一般公開され、特別価格で本が提供され、盛況だった。
さて、東京国際ブックフェアには、台湾企業の出展は従来あまりなかったが、今回、海外印刷ゾーンに紅藍彩藝印刷株式会社がブースを設け、印刷技術をアピールしていた。
同社は、64年の歴史を誇るアメリカ印刷工業会が毎年開催する印刷競技の賞のなかでも、もっとも名誉あるベニー大賞を受賞するなど、その印刷技術の高さに定評がある台湾ではよく知られた企業である。
「紅藍彩藝印刷は、昭和40年に創立された紙のカラー印刷では台湾TOPの技術を持つ企業です」(東京事務所蛭田潤一郎顧問)
「今回は社長は来ていませんが、とにかく日本のブックフェアに出展して台湾の紅藍彩藝印刷の名前を知ってもらおうと。日本の出版社が多く参加しており情報交換もしたいと思います。また、実はすでに日本の企業と取引がありますがもっと広げたいと思い参加しました」(東京事務所生沼順子代表)
台北本社の責任者である陳世芳管理部部長は次のように付け加えた。
「弊社は高い印刷技術を持っており、ぜひ日本のマーケットで発展したいと思います。例えば、1インチ内175ドットのカラー印刷が普通ですが、弊社は480ドットの印刷が可能です。日本の写真家ガ作品を出版する際には、ぜひ、この技術を使っていただければと思います」
すでに名刺交換を終えた会社は数社(7月3日時点)。「商談は、これからです」と生沼東京事務所代表は前向きに語った。