高雄市政府は8月5日、アヒルの形をした巨大オブジェであるラバー・ダックを9月19日から10月20日まで、高雄市の光栄ふ頭で展示することを発表した。過去にはアムステルダムやシドニー、香港、大阪などでも展示された世界的にも人気の作品で、台湾での展示は初めて。会期中には300万人の観衆と、10億元(訳32億円)の経済効果を見込む。
今回高雄市で展示されるラバー・ダックは、オランダの芸術家フロレンティン・ホフマンが製作したもの。高雄市の頼瑞隆新聞局長によれば、5月に香港で展示された後には、世界各地から300の都市が誘致申請をするほどの人気だったと言う。高雄市によれば、5月頃から誘致活動に乗り出し、当時展示が行われていた香港にも赴いて、ラブコールを送っていたという。
5日に開かれた記者会見には陳菊高雄市長やホフマン氏らが出席。陳市長は観光資源が豊富な高雄市の特徴に触れ「多彩な高雄に親しんでもらえれば」と話した。また、基隆で展示される予定のラバー・ダックは、高さ18mのものになる見込み。アジア地区で展示されるラバー・ダックとしては最大の大きさで、世界でも二番目の大きさになるという。
高雄市での巨大ラバー・ダックは台湾の中秋節に合わせて一般公開が行われる。このほか、12月下旬から来年1月までは基隆港での公開が決まっている。