「日台の絆を強めよう有志の集い」が9月24日、元衆議院議員愛知和男氏、外交評論家加瀬英明氏が発起人会の共同代表を務める同・有志の会の主催で都内ホテルにて盛大に開催された。
受付では同会の趣旨に賛同した王金平立法院院長より贈られたバッジが参加者に配られた。午後6時過ぎ、“集い”が始まり、まず、発起人代表が挨拶した。愛知和男氏は、「東日本大震災時の台湾からの義援金が200億円を超えたことから分かるように台湾の皆様の日本への思いは強い。これを大事にし、感謝しないといけません。時が過ぎて忘れてしまわないよう、また、ぜひ次の世代にも引き継がなければと思います」と述べ、今回の集いは様々な団体が集い、台湾への感謝の気持ちを確認しあうのもいいのではという趣旨で開催したと力を込めた。一方、加瀬英明氏は、日本にとって台湾は2つのNO1があるとし、「1つは類まれな親日国家であること、2つ目は、対中国との安全保障上の関係において日本と台湾は同じ運命を分かち合う運命共同体です」と参加者に呼びかけた。
この後、日本の国会議員団が登壇し、日華議員懇談会平沼赳夫会長が挨拶した。平沼会長は、日華懇は国会内で最大の超党派の勢力を持っていること、これまで国会議員として両国の発展のために尽力した結果、ノービザ、ワーキングホリディ、宝塚歌劇団の台湾公演、来年の国立故宮博物院の文物の日本展覧会の開催など、様々な成果を揚げてきたと力強く語った。
在日外交団長を務める駐日マリノ共和国大使MALIO・ADELO氏も登壇し、「神が台湾と台湾の国民を祝福されますことをお祈り申し上げます」と祝辞を述べた。
台湾の立法委員も登壇した。今回の台湾側の国会議員団の取りまとめに尽力した許世楷氏(元台北駐日経済文化代表処代表)が挨拶した。許氏は、東京オリンピックの招致成功を祝いつつ「私と多くの台湾人から1つ注文がございます。オリンピック開催時には(台湾を)チャイニーズタイペイという呼び方ではなく、台湾という言葉を使われるようお願い致します」と述べた。また、台湾人の親日度の高さが台湾が中国に傾斜していく力を食い止めていること、だから「我々が日本を愛するように皆様も台湾を愛してください」と語った。
今回の訪日団長を務めた民進党の蔡同栄立法委員もサンフランシスコ条約を例に挙げながら歴史的にも台湾は中国の一部ではないことを強調した。
こうしたなか、台北駐日経済文化代表処沈斯淳代表が登壇し、最近の日台関係は極めて良好であるとし、「とくにここ2年間は多くの進展がありました。台日特別パートナーシップ構想に基づき、台日投資協定、国立故宮博物院の文物の日本展開催決定、4月には台日漁業協定も調印されました」と感謝の言葉を述べた。
しばらく来賓の堅い挨拶が続いたが、アントニオ古賀氏の挨拶と歌で会場は一息ついた。乾杯の音頭は拓殖大学小田村四郎顧問だった。歓談が続く中、池依依依氏のバイオリンの演奏に合わせた書のパフォーマンス、台湾人音楽家 張瑞銘氏の歌と演奏などが続いた。
中締めの挨拶は、許世楷氏だった。「今回の参加者は400人を超えました」と予想以上の反響に驚いていた。壇上には愛知和男氏、加瀬英明氏らも挙がり、賑やかな幕切れとなった。