國泰人壽 王柏棟東京事務所長 インタビュー

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王柏棟東京事務所長
王柏棟東京事務所長

台湾で民間の生命保険会社としてはTOPの「國泰人壽」の東京事務所王柏棟所長に仕事と日台関係の今を語ってもらった

Q会社について

A「國泰人壽」は、生命保険の意味。台湾は政府系金融会社が多いのですが、民間ではTOPの会社です。営業職員を入れて約4万人の従業員がいます。10年ほど前から金融ホールディングスになっており、傘下に銀行をはじめ、損害保険会社や証券会社などを擁しています。

Q海外支店は

A海外の子会社は中国(沿海エリア)とベトナムに展開しています。駐在員事務所は、北京、ロザンゼルス、日本に置いています。

Q東京事務所について

Aまず、弊社は約50年の歴史がありますが創業当初から、商品開発や人材の育成などで、日本生命様に大変、お世話になっています。東京事務所は1993年の設立です。仕事は1つはマーケットの調査(資料収集)です。日本は保険大国です。ヨーロッパやアメリカと比べても保険の浸透率、一般市民の保険に関する理解力は深い。もちろん、アジアでは1位です。ですので、いち早く日本の情報を掴んで本国に送る必要があります。

Q中心となる仕事は

A日常では、日本に関する質問や問合せが本国からたくさん来ます。日本訪問に関連する連絡、生保業界との連絡、資産管理の話も多いですね。新しい情報や他の金融会社が始めたサービスなど、面白いものがあれば利用の可能性について、レポートを提出します。

Qスタッフについて

A僕はかつて大阪に語学留学していたことがあります。台湾に戻って弊社に就職しました。東京事務所のスタッフは僕を含めて3人、僕自身は5年目になります。

Qグランプリとは

A2カ月間のキャンペーンで優秀な成績を修めた営業職員の慰安旅行で、年3回のキャンペーンのうち、一番大きいものです。今年で10回目。うち半分は日本で行っています。

Q具体的に

A弊社の営業職員は2万人ほどいますが、このうち2000人~3000人が対象となり、これまでオーストラリア、中国、シンガポール、そして日本に行きました。日本では札幌、福岡、大阪、そして東京ですね。豪華な旅行で、高級ホテルの手配やチャーター便など飛行機の手配は、人数が多いだけに大変です。一堂に介した表彰式は札幌ドームや福岡ドームなどで実施しましたが、場所が限られますね。すごい迫力ですよ。

Q日台関係について

A外省人と呼ばれる人もいますが台湾に200年、300年前に移住した本省人の間では「日本が悪い」とかいう人はいませんね。そういう人は今はいないでしょう。(日本統治時代)台北はアジアのなかでは一番先進的な都市でした。東京や大阪より新しい技術が使われていたと思います。東京などは建て直し、建て直しできていますが台北はそうじゃないですから。警察と市民の関係もいいですよね。親しい関係でした。今は、台湾にとって日本は友だちですよ。政治の話は別として民間交流は、皆さん、楽しんでやっているでしょう。産業面での結びつきも強まっていてこれから両国はますます友情を深めると思います。