台風が上陸し、日本全国の空模様が大きく乱れた9月16日(第3月曜日)。くしくもこの日は敬老の日。埼玉台湾総会はこの日、第3回目となる鍼灸の医療ボランティアを予定通り実施した。医療活動に従事したメンバーは、埼玉台湾総会の林月理会長(鍼灸師)、植田光雄さん(獣医師&鍼灸師)、榎本貴文さん(獣医師)、大嶋圭佑さん(薬剤師)、黄小翠副会長(マッサージ師)さんだった。
「台風が来ておりましたので、予定通り実行するか中止にするかで悩みました」と林会長。すでにこの日の患者は決定済み。台風の影響でキャンセルが多ければ中止にせざるを得ない状況だったが、北里鍼灸治療院のある新座市の天候は電車は不通になったとはいえ、それほどでもなく、遠くの患者さんは何人かキャンセルが出たものの、地元の高齢者は予定通り来院した。
午前中から午後にかけて1人約1時間かけて十数人が鍼灸やマッサージなどの治療を受けた。
地元の男性は「肩や腰や足の痛みがなかなかよくならない。針は以前やったことがありますが、気持ちいいですよね。今日はボランティアということで久しぶりに治療をお願いするところです。こういう試みは嬉しいですね」と話していた。遠くから息子さんに車で送ってもらったという女性は、「初めてです。息子がここの針はよく効くよというので御世話になることにしました」と笑顔で答えてくれた。
当日は、午後3時過ぎには台風も過ぎ去り、青空も見えるほど天候が回復した。ボランティア活動は午後4時頃まで続き、その後、メンバーは国慶祝賀会へと向かった。