一般社団法人電子情報技術産業協会、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会、一般社団法人コンピュータソフトウエア協会で構成するシーテックジャパン実施協議会は、2013年10月1日~5日まで、5日間の日程で幕張メッセにおいて、最先端IT・エレクトロニクス総合展「「CEATEC JAPAN 2013」(シーテックジャパン)を開催した。
今回の開催規模は、出展者数587社・団体。うち海外18ケ国・地域から163社・団体が参加。小間数は2339にのぼった。ちなみに昨年は624社・団体。うち海外19ケ国・地域から161社・団体が参加。小間数は2288小間だった。
展示場は、世界のイノベーションを支える日本発、世界最先端の電子部品・デバイスを紹介する「キーテクノロジーステージ」、様々な生活シーンをシームレスにつなぎ、明日の暮らしと社会の体験を提案する「ライフ&ソサエティステージ」に大きく分かれ、台湾企業は29社が「キーテクノロジーステージ」に出展し、多くの企業が訪れていた。
アメリカに本社がある「BizLink」は、1996年の設立。IT、ビデオ機器、車載部品、太陽光発電といった製品のメーカー。中国、マレーシア、メキシコなどに工場を持ち、事務所を台湾、日本、アイルランドなどに置き、2010年に台湾で上場した。今回はDockPortなる新製品を展示していた。これはパソコンやテレビなどと周辺機器をつなぐハブ。反響は大きかった。
「新製品を知ってもらうために参加しました。2回目です。とても多くのお客さまに来ていただき、大成功です」(呂康威さん)
スマホなどで多く使われる電源関連部品を扱うCHILISINは、台湾や中国に工場を持つ4000人規模の従業員を抱えるメーカー。すでに日本の代理店を確保しているが、新製品のPRのために今回は2回目の参加。昨年から本格的に日本進出を図っている。
「お客様の反応はいいです。前回も200人から300人の訪問がありました。今回もいいと思います」(林芳如さん)
LEDスィッチの専門メーカー「WB」は、今回、車載用の各種LEDスィッチを展示し、反響を呼んでいる。コンピュータサーバーや自動車メーカーへの営業を強化したいという。すでに日本代理店は確保済み。中国に工場を持ち、日本、ドイツ、中国、アメリカなどにに製品をOEM供給している。
「今回で3回目の参加です。新製品のPRが目的です。お客様の反響は大きいです」(Gear Chu)
地デジ対応のアンテナの開発からスタートし、分配器、Wi-Fi、ブルートゥースレシーバーへと業容を拡大してきた大通電子股份有限公司は、中国に工場を持ち、今回で8回目の参加となる。日本代理店はなく、OEM供給している。
「日本のメーカーさんとは競合しない製品づくりを目指しています。機能はほとんど変わりませんがデザインで差別化しています。他の台湾企業は部品会社が多いですが、弊社は完成品ですのでそこが違いますね」(蔡佩璇さん)
商談会を通じた日台の経済交流はますます活発になっている。