第17回明石元紹展がギャラリー樋口文庫で開催

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ベネチア賛歌の絵画
ベネチア賛歌の絵画
テレビ局からも花が届けられた
テレビ局からも花が届けられた

1918年(大正7年)第7代台湾総督に就任した明石元二郎氏の孫にあたり、日産プリンス東京販売取締役、日産陸送常任監査役、学習院大学馬術部監督でもあった明石元紹氏が10月22日より27日までギャラリー樋口文庫で「ベネチア賛歌」というテーマの個展を開催し、賑わっている。

明石元二郎陸軍大将は、日露戦争時、諜報活動を担当、台湾総統在任中は、台湾電力を設立し水力発電事業を推進、鉄道など交通機関の整備も行った。

明石元紹さん
明石元紹さん

明石元紹氏は、17年前から毎年、ヨーロッパを旅行し、その風景画を描いて銀座などで個展を開催してきた。今回は、昨年6月に旅行し、写真撮影などを行い、作品化したものの集大成。その数50点にのぼる。

なじみの観客と歓談来訪
なじみの来訪者と歓談
かつての同僚と
かつての同僚と

「僕が油絵を始めたのは台湾と関係があって、台湾製糖の副社長の息子さんが僕の従妹と結婚したんですが、終戦後、その方に油絵の先生を紹介してもらいました。石川滋彦という人で、新制作派協会会員で風景画をこつこつ描いていましたね。ヨーロッパを中心に海外各地をしばしば取材旅行していました。その父は台湾に洋画を持ち込んだ石川欽一郎という有名人です。まあ、見よう見真似でやっているわけです」(明石元紹氏)

入口の案内
入口の案内

鑑賞に来ていた中高年女性の集団に話を聞くと、かつて日産自動車とプリンス自動車が合併した頃の“仲間”。明石元紹氏は当時、プリンス自動車の社長秘書、女性陣は日産自動車の秘書だった。

同窓会のような、温かい個展だった。