「2013台湾グリーン産業商談会」、福岡市で開催

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12社が出展
12社が出展
台湾貿易センター福岡事務所の林淑恵所長
台湾貿易センター福岡事務所の林淑恵所長

台湾のエコ関連製品を日本市場に展開させるためのビジネス商談会「台湾グリーン産業商談会」が、18日、福岡市で開催された(主催は台湾経済部国際貿易局で、台湾貿易センターが運営)。出展したのは台湾企業12社で、LEDや太陽光発電といったグリーン産業の精鋭が揃い、環境関連省エネ設備の分野が集まった。台湾はこの分野で品質に加え価格競争力を持ち、企業も高度な研究、開発・生産能力を兼ね備えた「得意エリア」だ。実行運営する台湾貿易センター福岡事務所の林淑恵所長は「『地球保護』は世界共通のテーマ。環境関連のビジネスを日台で活性化させることで『地球を守る』ことに繋げていきたい。台湾には『顧客のニーズ』に合わせて柔軟に対応できる業者が多い」と話した。

緑季科技の劉嘉雯・国際業務専案経理
緑季科技の劉嘉雯・国際業務専案経理

出展した緑季科技はLED照明分野では高い技術を示し、発光効率や品質は一般のLED照明より優れている。シーリングライトは従来の商品より重量を70%抑え、生産コストも抑えたことで市場での評価が上がっている。緑季科技の劉嘉雯・国際業務専案経理は「商談会での目的は、当社の新製品について日本の顧客に知ってもらうこと。収穫は少なくない」と手応えを語った。

宝麒林広告有限公司は、太陽光追尾型で除雪機能を持つソーラ式交通信号機を世界で初めて開発。東洲能源の省エネ監視システムも、商業用の空調電力を15%以上もカットしており、いずれも、環境問題を考えた製品作りを展開している。

林淑恵所長は「九州全体として見ると、産業は福岡市、北九州市に集中し、他の地域は農産物が多い。日本のビジネス市場はアメリカやヨーロッパと違い、長時間をかけて信頼関係を作り上げていく傾向にある。熊本や鹿児島からの航空便も充実、博多から台湾・基隆までの貨物船が運行を始めるなど九州と台湾は交通面で便利になっており、ビジネス方面でのメリットは大きい」と分析した。

会場で談笑する出展者たち
会場で談笑する出展者たち

台湾貿易センター福岡事務所では、9月にも生活用品メーカーが出展した「台湾生活用品及びパテント商品商談会」を開催。在九州の日本企業からも好評を得ており、今回の商談会も含め、台湾と九州のビジネス交流の順調さを象徴する形となった。会場では、サンプル商品を手に取り、通訳を介して商談が可能とあって、出展者は訪れた日本企業の担当者と積極的なコミュニケーションを取っていた。

会場に訪れた来場客には、台湾の空港で使えるギフト引換券、台湾の空港と台北市内を結ぶシャトルバスチケット引換券が進呈された。

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