福岡市の高島宗一郎市長らが18日、台湾を訪問、「福岡の魅力」を売り込んだ。同行したのは末吉紀雄・福岡商工会議所会頭や市議会議員ら福岡政財界の要人に加え、福岡市がインターネット上に設けた仮想行政区「カワイイ区」で、篠田麻里子さんの後任の二台目区長ミカエラ・ブレスウェートさんも参加。民間と連携することで、台湾との交流を促進させる狙いだ。福岡は「県」や「市」がそれぞれの行政単位で、台湾との交流を行い、今回訪れた「市」の一行は、台湾でIT関連企業の経営者達が開催したイベント「明星和楽」に参加した。
「明星和楽」は、起業家が自由に連携を持つ環境を目指して福岡市で始まった。台湾側との交流を目的に、若い世代が集まる西門町の「西門紅桜」で初めて開き、会場では日台の起業家達が次々登場して講演などを行う一方、福岡市も観光PRを展開した。福岡市は立地条件最高の福岡空港を持つなど「九州の玄関口」としての役割を担うものの「観光地」としては後れを取っているのが現状。高島市長は「福岡市は若い人が多く、ラーメンなど食べ物も美味しい。ゲームやアニメをはじめとするクリエイティブ産業も盛ん。多くの人に足を運んで欲しい」と呼びかけ、福岡の魅力を熱心に訴えた。高島市長らは台湾総統府や経済部などを表敬訪問し、福岡市と台湾の交流の活性化をアピールし、21日に帰国する。