パソナが外国人留学生のための合同企業説明会を開催

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会場の様子
会場の様子

株式会社パソナは、日本に在住する外国籍留学生をはじめ、日本で働く外国籍人材を対象とした総合キャリアフォーラム「JOB博」を1月18日、都内で開催した。外国籍留学生、既卒者約900人が参加した。

内容は、パナソニック株式会社、日本電気株式会社、みずほファイナンシャルグループなど9社による企業セミナー、及び、株式会社NTTデータ、旭硝子株式会社、積水メディカル株式会社・積水医療科技有限公司など14社による企業ブース出展をメインに、グローバル・ルーキー・カフェと銘打たれた、母国帰国・日本就職相談デスク(中国語・韓国語対応=日本企業に就職するためのアドバイス、履歴書の添削)が設けられたほか、ビジネス日本語会話力の簡易測定も行われた。

前文化庁長官近藤誠一氏
前文化庁長官近藤誠一氏
熱心に聞く留学生たち
熱心に聞く留学生たち

午前11時、オープニングイベントとして、前文化庁長官近藤誠一氏が「グローバル社会で活躍するために」と題して基調講演を行った。近藤氏は、「日本社会は皆さんを必要としています。皆さんの若い力、日本人にはない発想が求められているのです。自信をもってチャレンジしてください」と語った。続けて、外国人観光客が訪れる世界一の国、フランスでは観光客が人口の131%に上るのに対して、1000万人突破の日本は8%に過ぎないとし、素晴らしい日本文化があるのだからウエルカムが必要だと呼びかけた。

また、日本の会社では、日本的なコミュニケーション(曖昧)や習慣の違い(宗教)に直面するが、積極的にコミュニケーションを図ること、仕事に何を求めるかが大事だが、お金やキャリアパスを目的としては幸せになれない、一生かけて社会貢献を行ったり、他人を助けることを目的とすれば達成感が得られ、幸せになれる、と激励した。

パナソニック株式会社のセミナー
パナソニック株式会社のセミナー

企業セミナーはいずれも盛況で、例えばパナソニック株式会社の会場は、知名度の高いグローバル企業ということで満席となった。

「会社概要の説明」「重点事業領域」「求める人材について」「選考方法について」といった項目について、入社11年目の採用担当者が熱弁をふるった。日本企業の特徴(報・連・相、阿吽の呼吸・根回し・場の空気)、外国人社員の不満(海外業務少ない・将来のキャリアが見えない)、外国人社員の定着率を高めるための方策(外国人育成計画書や面談など)など、丁寧な説明に留学生たちは熱心にメモをとっていた。

企業ブースの様子
企業ブースの様子
母国帰国・日本就職相談デスクの会場
母国帰国・日本就職相談デスクの会場
ビジネス日本語会話力の簡易測定の会場
ビジネス日本語会話力の簡易測定の会場

企業ブースの会場で出会った台湾人女性留学生鄭詠云さんは昨年4月に来日、9月に早稲田大学の大学院に進んだが、今回、初めての就活に訪れたという。「さきほどパナソニックのセミナーに参加しました。ほかにNTTやLINEに興味があります。大学でもセミナーがありますし、専攻がファイナンスですので銀行や営業にも関心があります。職種についてはまだ決めていません」と述べていた。

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台湾人女子留学生鄭詠云さん
台湾人留学生黄珮瑜
台湾人留学生黄珮瑜さん

日本語検定1級を持ち、昨年、台湾の大学を卒業、9月に来日、日本語学校に通う台湾人留学生黄珮瑜さんは、ビジネス日本語会話力の簡易測定の会場にいた。「自分の語学力がどの程度のレベルなのか知りたいと思って。先生にまだ敬語が十分でないと言われました。実は台湾に帰国予定で、帰国してから現地で日本企業に就職できたらと考えています。パソナは台湾にもあるのでHPでエントリーします」と力強く語っていた。

中国人留学生劉楊さん。帰国した後、北京か上海で日本企業に就職したいと話す
中国人留学生劉楊さん。帰国した後、北京か上海で日本企業に就職したいと話す
中国人留学生孫春花さん。旅行会社希望。昨年、就活がうまくいかず、今年も挑戦。日本で就職したいという。
中国人留学生孫春花さん。旅行会社希望。日本で就職したいという。

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