中華民国留日大阪中華総会主催の「第14回春節祭」が、2月2日、大阪中華学校で盛大に開催された。雨も止み、午前10時過ぎには校庭に続々と在阪華僑の家族連れなどが集い始めた。校庭では、第一回抽選券・整理券配布に並ぶ行列ができ、華僑団体が出店する台湾料理のブースも開店準備を終えていた。
陳士魁僑務委員長、沈斯淳代表夫妻、日本の国会議員ほか来賓が来場し、各ブースへの挨拶回りをするなか、午前10時15分、司会進行の林学謙氏(大阪中華総会)の言葉で開会が宣言され、最初に挨拶に立った大阪中華総会洪勝信会長は、春節祭の由来を説明しながら「今回は14回目となります。本国から陳士魁僑務委員長、東京から沈斯淳代表が来てくださいました。また、駐大阪蔡明耀処長ほか日本の国会議員、府議会議員、大阪市議会議員の皆様や地元の大阪市玉置賢司浪速区長もお見えです。ありがとうございます。今日は、本国から雑技団も来ておりますし、在阪華僑の皆さんの協力で中華風屋台もたくさん出していただきました。最後に抽選会もございますので今日1日、楽しんでいってください」と呼びかけた。
続いて、駐日代表処沈斯淳代表は、流暢な日本語で、近年、台湾と日本の交流関係は極めて良好だとして、「去年、台日双方の往来人数は365万人に達し、今後400万人を目指してお互いに努力をしているところです。台湾と大阪を結ぶ航空路線も新たに高松線が就航しました。また、スポーツ・芸術面では、昨年、WBCでの台湾と日本の試合で双方の観衆がお互いに頑張れと声援を送り、健闘を称え合い、大きな感動を呼びました。さらに昨年4月には宝塚歌劇団の台湾初公演も台湾の人々の心を揺さぶり、大成功を収めました」と述べ、加えて、今年2月の札幌雪祭り、6月(東京)と10月(九州)の国立故宮博物院展など、こうしたスポーツを含めた文化交流が台湾と日本の距離をますます近づけることになると確信しています、と喜んだ。
旧正月を祝う来賓挨拶は、陳士魁僑務委員長、衆議院議員佐藤章氏(大阪日華親善協会顧問)、衆議院議員中山泰秀氏(自民党)、衆議院議員村上政俊氏(日本維新の会)、大阪府議会議員永野孝男氏(大阪府議会日華親善議員連盟会長)、大阪市議会議員多賀谷俊史氏(大阪市会日台友好議員連盟会長)、大阪市浪速区長玉置賢司氏、大阪府日台友好交流協会川合通夫氏と続いた。この後、来賓がステージに登壇。紹興酒による鏡割りの儀式が行われるといよいよ春節祭の幕が切って落とされた。
ステージでは、大阪中華学校男子による獅子舞の演舞、女子による民族舞踊、女性歌手井上美玲さんの中華歌謡ショー、二胡演奏、伝統雑技(新象創作劇団)などが続いた。午前の部の最後には、恒例の抽選会が催された。陳士魁僑務委員長、沈斯淳駐日代表、駐大阪辨事処蔡明耀処長、航空会社、大阪中華総会などが提供した32型液晶テレビ、大阪・台北往復航空券といった豪華景品を前に、会場は熱気に包まれていた。
なお、午後の部(午後1時10分~3時30分)も大盛況だった。総動員数は5000人を上回った。