キューピー3分間クッキングでもおなじみの台湾人料理研究家、後藤ウィニー先生による「ウィニー先生の台湾料理教室」が4月6日、よみうりカルチャーと台湾文化部との共催企画として、よみうりカルチャー錦糸町センターにて開講された。
ウィニー先生に今回開催にいたった理由を尋ねると「今回は台北文化センターの親しい方から声をかけて頂き、私自身も日本人に台湾料理を伝えもっと台湾料理に親しんでもらいたいという想いがあったため開催に至った」と話した。
今回集まった受講者は21人。よみうりカルチャーのスタッフによると、これはよみうりカルチャーで開催している他の料理教室の参加人数より多いという。受講料が材料費のみというのも人気の理由である。ほとんどの受講者は30代〜50代前後の日本人女性だったが、中には台湾人や男性の姿もあった。受講者の30代女性に今回の料理教室への意気込みを聞くと「台湾、そして台湾料理が好きということで参加した。先日、魯肉飯の缶詰を購入してみたが、自分で作って食べるのは初めてなので楽しみ。しっかり覚えて帰りたい」と話した。
メニューは台湾の代表的な料理、魯肉飯(台湾風ミートソース丼)と大根入りエビ団子スープ、青菜炒めの3品。魯肉飯を煮込んでいる間にスープと青菜炒めを作るという流れだった。料理中も受講者同士、台湾に関する話題などで盛り上がった。ウィニー先生は「魯肉飯のポイントはエシャロット」や「魯肉飯はカレーやシチューの様に前日に作っておき、翌日食べた方が、味が良くしみ込み美味しい」、「エビ団子は300回煉る」など、ワンポイントアドバイスを交えて受講者と交流し、講座を進めた。青菜炒めを炒める際、フライパンから大きな炎があがり歓声がおこるというシーンもあった。
料理が出来上がると、教室内は、独特だが食欲をそそる台湾料理のいい香りに包まれた。匂いだけでご飯一杯は食べられるのではないかと話す受講者もいた。実際に出来た料理を食べた受講者達はみんな「おいしい」と口を揃え、笑顔が教室にあふれていた。食は人と人を繋ぐもの。受講者はほぼ日本人ではあるが、これも一種の台湾料理を通じた日台交流となったのではないだろうか。
よみうりカルチャーと台湾文化部との共催企画はほかにも、台湾文化を学ぶ講座を10講座ほど開講。期間は3月末から6月まで。場所は荻窪、北千住、恵比寿、錦糸町の各センター。内容としては台湾の文学、映画、料理など、様々だ。今回の料理教室もその中の1講座である。
講師のウィニ-先生は、日本の食材で台湾料理を作りたくいろいろな食材でチャレンジするうち、ウィニー流の料理が評判となり、料理教室などで教えるように。レシピ本『Winnieの台湾キッチン』も出版しており、来月には2冊目の撮影が始まるという。なお、次回の料理教室開催は9月を予定している。