台湾メディアによると「両岸サービス貿易協議」に抗議するため3月18日より3週間の間、立法院の占拠を続けている学生グループの代表は4月7日夜、10日午後6時に議場から退去する考えを示した。これは王金平立法院長が取り決め監督制度の法制化まではサービス貿易取り決めに関連する与野党協議を行わないと発表したことなどに対し、学生側の運動による成果が見られたとして表明されたものである。
馬英九総統は、学生たちが議場を退去するという考えを示したことを評価。また行政院もこのことを評価したと同時に、学生たちが今後公共事務に参与する場合は合法的で理性的な方式をとることに期待した。
台北地検署によると、学生団体の林飛帆、陳為廷両代表などは立法院占拠についての事ですでに10人から告発されており、現在手続きを進めているという。学生グループの幹部や活動に関わった主要メンバーは、一連の学生運動自体にも再検討や反省の必要があるとし、批判の声も受け止めるとした。これを受けた李登輝元総統は、社会や国家のために立ち上がった学生グループらに刑事責任を追及するのは無理があるとする考えを表明した。
ちなみに学生らは立法院退去に向け、議場内の掃除や片づけを開始。壁に貼られた「両岸サービス協議」に抗議する内容の貼り紙も剥がし、掃除機なども用いて綺麗な状態で立法院を明け渡す模様。学生グループの林代表は、この退去ですべて終わるわけではないと主張。今後の活動への更なる参加を呼びかけた。