福岡の外国人居住者や観光客にとって欠かせない情報源となっているフリーペーパー「FUKUOKA NOW」の編集長・ニックサーズ氏が、台湾人向けの「繁体字版」の発行を検討していることを明らかにした。同フリーペーパーは発行15周年。カナダ出身のサーズ氏が「福岡に暮らす外国人のニーズを満たす情報を伝える媒体がない」と、1998年に無料冊子として、福岡の魅力をふんだんに盛り込んだ情報発信を始めた。約15ページのカラフルな冊子は、福岡市内の駅やホテル、観光施設を中心に九州各地の400カ所近くで毎月1万5千部を配布。その他、ウェブサイトの運営や、イベント企画も実施し、福岡のみならず九州域で「身近」な情報誌として親しまれ、また、5年前から福岡市街地の「英語版」の地図を作成し好評を得ている。特に交流が活発化している「台湾」を意識しての「繁体字版」の検討は、さらに「アジアの玄関口・福岡」の情報誌としての役割を強めそうだ。「外国人のシェフやクリエイターとたくさんコラボレーションしたい。数年前から台湾から若い人が遊びにきているので、そういう人達に有益な情報を発信していきたい」と今後の展開について話した。