台湾の4年制大学への留学を促進している台湾留学サポートセンターによる「台湾の大学への留学進学説明会」が6月15日、川口市立川口高校(以下:川口高校)にて開催された。同会には川口高校・木田一彦校長や川口高校の生徒や保護者、高校教育関係者ら、計22人が参加し台湾の4年制大学への留学について理解を深めた。台湾留学サポートセンターが公立高等学校を会場に説明会を行うのは初めてのことである。
同会では台湾留学サポートセンターの安蒜順子センター長が日本経済の現状をもとに、台湾の4年制大学に進学することによる将来的なメリットなどを説明。安蒜センター長によると、台湾はアジアのゲートウエーなのだという。台湾の大学には在学中に他国への留学が可能となる“ダブルディグリー(デュアルディグリー)”制度も充実しているため、日本の高校生は台湾を使って世界に羽ばたくチャンスとなる。また、台湾の教育はかなり進んでおり、学校施設も充実している。中国語と英語で授業をする大学もあるので、トリリンガルも夢ではない。グローバル化が進む今、英語だけでなくこれからは中国語も必要だということを安蒜センター長は声を大にして生徒らに呼びかけていた。
木田校長は「この度は安蒜さんより熱心な呼びかけがあり、開催に至りました。本校は世界の檜舞台で活躍できる人材育成を目指しています。本校の生徒や保護者の方に進路指導の一環として、情報提供の場を設けたいと考え、この度同説明会の開催をお受けしました。参加者の皆様の進路選択肢の1つにしていただければ幸いです」と述べた。
また、川口高校1年生の井上涼さんは「私は将来、デザインや服飾の道を進みたいと思っています。この道で世界的に活躍するためには語学力が必要不可欠なので、留学に興味があり、この説明会に参加しました。お話を聞いた今は台湾留学をしたい気持ちとしたくない気持ちが半々です。確かに台湾留学は魅力的だと思いますが、自分に出来るのかという不安がある。今は1年生なので高校の勉強を頑張り、今回のお話は進路選択の1つとして参考にしたい」と話した。
なお、木田校長は平成22年1月、埼玉県の県公立高校で、初めて海外修学旅行(台湾)を実現。台湾政府より「2012ツーリズムフェスティバルアワード 台湾観光貢献賞」を贈られた実績を持つ。「今後も機会さえあれば修学旅行や、その他の日台交流も行っていきたいと思う」(木田校長)