ヴァイオリニストのリチャードリンが日本人ファンを魅了

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第5回仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門の優勝者リチャードリン(林品任)
第5回仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門の優勝者リチャードリン(林品任)さん

 

優勝者のアフターケアの充実でもよく知られている仙台国際音楽コンクールは、昨年開催された第5回仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門の優勝者リチャードリン(林品任)に対し、日本で演奏する機会として「第5回仙台国際音楽コンクール優勝記念演奏会 東京公演 リチャードリン ヴァイオリンリサイタル」を企画し、6月19日、浜離宮朝日ホールにて開催した。当日は台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表も来場し、公演後はリチャードと面会し、激励した。

左からリチャードリンさん、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表夫妻、ロバートリンさん
左からリチャードリンさん、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表夫妻、ロバートリンさん

同リサイタルでリチャードは作曲家ヨハネス・ブラームスのヴァイオリン・ソナタの第1番から第3番を演奏。そしてリチャードのヴァイオリンに合わせ伴奏を担当したのは弟のロバートリン。ロバートもまた数々のコンクールで優秀な成績を収める若手ピアニストである。

また、演奏終了後の鳴り止まぬ拍手に答えるかたちで、アンコールは3回行われた。アンコールにて演奏されたのは東日本大震災復興支援ソングの「花は咲く」。一輪の花を持って登場したリチャードとロバートは演奏だけでなく歌声も披露し、会場全体で合唱。そのほか日本の誇る演歌歌手「美空ひばり」の「愛燦々」を演奏した。

なお、リチャードがこのほど利用したヴァイオリンは台湾の奇美博物館の楽器コレクションであり、福島県の原発事故をうけ奇美博物館・郭玲玲館長夫妻から日本に贈られ、同リサイタルでリチャードに託されたものである。

リチャードは「このヴァイオリンを使用し、日本で演奏すること対しては大変意義を感じている。花は咲くを演奏しているときは会場と1つになり、とても感動した」と感想を語った。

リチャードとロバートは公演後にファンに対しサイン会を開催。サイン会か以上のロビーにはサイン待ちの長蛇の列が出来ていた。

サイン会の様子
サイン会の様子

サインをもらった昭和音楽大学に通う台湾人留学生の謝昊均さんは「僕もヴァイオリンを専攻している。リチャードさんのヴァイオリンは繊細な音色と表現方法が素晴らしかった。これから活躍していくと思う」と話した。

リチャードは2014年11月8〜9日に東京及び新潟にて東京交響楽団との共演、2014年12月3日に仙台にて仙台フィルハーモニー管弦楽団との共演が決まっている。

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