今年9月に開催される台湾映画祭(アジアフォーカス福岡国際映画祭と同時開催)の記者発表が、福岡市内で行われた。アジアフォーカス福岡国際映画祭は、アジアマンスの主要事業の一つとして1991年に始まった当映画祭で、日本で公開されていないアジア各国の映画を見ることができ、さらには毎年上映されるほとんどの映画が日本初公開と言われ映画ファンからの評価も高い。今年は、18カ国・地域で制作された全38作品が上映される。台湾映画祭は、台湾の目玉の作品を集め、毎年開催されている。上映会場は、ユナイテッドシネマ・キャナルシティ13と、福岡市総合図書館映像ホールシネラ。会期は9月12日〜21日の10日間となる。
台湾からは、今年台湾国内で大ヒットした人気話題作「KANO」が上映される。日本統治時代の台湾で、日本人、台湾人、台湾原住民によって混成された嘉義農林高校野球部の奮闘を描いた作品で、台湾で大ヒット。台湾制作ながらも、日本から、永瀬正敏さんや大沢たかおさんら著名俳優が出演し、日本でも話題を集めた。
記者発表に出席した台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊総領事は「日台交流はますます盛んになってきている。台湾は世界一の親日国家。台湾で上映された映画『KANO』には『日本精神』がふんだんに描かれており、映画を見た多くの日本人が涙した。映画祭の観賞を通して、日台双方の国民が、今後も、より深い精神的な交流を行うよう期待している。また、日本の国民が勇気と責任感を取り戻して欲しい」と述べた。その他、「セデック・バレ」、「天空からの正体状」「時の流れの中で」「郊遊(ピクニック)」「空を拓く」など、台湾でヒットした最近の話題・注目作がラインナップされた。