日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「第78回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2014」(会期:2014年9月3日~5日)のインポートギフトフェアブースにて台湾パビリオンが設けられ、40社を超える台湾企業が出展し、台湾の特色ある製品を日本でアピールした。
台湾パビリオンを取り仕切る台北貿易センターの東京事務所・陳英顕所長によると、「台湾ブースでは付加価値のあるもの、品質の良いもの、小数量多品種のものを出展している」という。出展企業としては、台湾原住民の特色ある雑貨を取り扱う企業や、台湾の天然素材を使用したタオルやストールなどを製造・販売している企業、トランプだけを何十種類も取り扱う企業などバラエティに富んだパビリオンとなっていた。出展していた企業らの主な意見としては、日本市場への進出はあまり考えておらず「台湾にはこんなに良いものがある」ということ世界に知ってもらう為に出展したという。
また陳所長によると、ここ数年は台湾パビリオンのデザインに台湾伝統のお祭りであるランタンフェスティバルがイメージされており、各ブースの上にはランタンを模して「台湾」と書かれた大きなキューブが設置され、他国のブースと区別出来るように工夫されていた。なお、企業名を表示するパネルの照明を明るめに設定することで、イメージアップを狙ったという。
出展企業の中でも台北貿易センター関係者らが注目していたのは台湾・台中の洽維企業股份有限公司だ。同社は草木染のタオルを取り扱っており、タオルにはアクセントとして台中名物の植物「麻薏(マアイ)」の葉や枝を使用した藍染めが施されている。この藍染めは春はグリーン、秋は赤茶など、季節によって色が変化するのも特徴。このほど日本で出展した商品は縁起が良いとされるフクロウ型のクッションや、今回の為に作ったという富士山の藍染めパッチワークがついたタオルなどが展示されていた。
同社のブースに訪れていた、海外のギフトを輸入している日本企業の男性は「今、取り扱っている製品はほとんど中国のものだが、私は中国ではなく台湾やベトナムのサプライヤーの商材を探していた。特に繊維系の商品は中国だと難しい。なのでこの台湾の自然素材で作られているタオルに目がとまった。この商材は前向きに検討したい」と述べていた。