今年も大盛況となった商談会。台湾経済部国際貿易局主催の「台湾生活用品及びパテント商品商談会」が、福岡市で開催された。参加企業は、生活雑貨、介護用品、家電、レジャー用品、電子製品、台所用品などの分野からメーカーや輸出業者70社近くが出展。台湾からの出店業者に加え、九州全域から日本企業の300人を超える市場担当者らが訪れ、昨年に引き続き、会場は参加者の熱気に包まれた。
偉本企業股份有限公司は様々な小物を用意、ブースは商品のカラフルさに包まれた。キッチンで使用するまな板を出店、20センチ×25センチや、25×35センチなどのまな板を持参して来日した蓬瑾企業有限公司の楊憲明・執行執事は「今回はストッパーがついたまな板を『日本の市場』に売り込みに来た。台湾では多くの家庭が使っているが、日本では浸透していないだろう。使用勝手も良く、是非、日本の販売店との商談を成立させたい」と話した。商談会での手応えは上々と言う。
風呂等で使う清掃用具を売り込むため参加した健彰実業有限公司の呉品蓉さんは「福岡の方々は皆、親切。台湾で作られた弊社の製品は品質も良く、使いやすい。日本の皆さんに親しんでもらえるよう売り込んでいきたい」と話した。
台湾貿易センター福岡事務所の林淑恵所長は「商談会は、台湾の商品を日本に向けて紹介できる最高の機会だ。どの業者も日本市場向けに新しく開発された製品をラインナップしている。日本の業者の皆さんにクオリティの高い台湾商品に興味を持って欲しい」としたうえで、九州と台湾の交流について、「相互的な交流は見られるようになってきたが、更に活性化させていく必要がある。九州の経済は東京と大阪に比べて大きくないが、九州の業者と台湾の業者がもっと交流できるように、商談会以外にも魅力的なイベントを数多く仕掛けたい」と述べた。