岩手県中華総会が主催する東北六県華僑総会親睦会がこのほど、岩手県盛岡市のホテル東日本盛岡にて執り行われ、在日華僑の連絡網の作成が決定した。(会期:2014年9月27日、28日)
これは、3年前に起こった東日本大震災の話が議題にあげ、今後予期せぬ天災があった際に在日華僑や台湾人訪問客、留学生の安否確認を取りやすいよう、各県で連携を図ることとし、その中の一つの案として決定したもの。
同会は毎年、台湾本土との気候の違いで華僑が少ない東北に於いて、東北六県が団結し華僑社会を盛り立てようとの思いで1988年より行っており、今年は台北駐日経済文化代表処・沈斯淳代表を始め、僑務部王東生部長、宋秘書、領事部陳振宗部長、日本中華聯合総会より毛利会長の代行として常任副会長馮明輝、山東同郷会会長代理として謝茂根氏らが出席し交流を深めた。
親睦会に先立ち行われた東北六県会長会議では、主催者である岩手県の南郷成民会長、青森県の張静容会長、秋田県の又井公久会長、宮城県の角安雄会長、山形県の羅美杰会長、福島県の黄春美会長らが各県の活動報告を行い、台北駐日経済文化代表處僑務部の王部長、査証組の陳部長らと意見交換を行った。
また、親睦会では前日に61歳の誕生日を迎えた沈代表にサプライズでバースデーケーキが用意され、皆で祝福したほか、岩手県のさんさ踊り等のお披露目もあり終始和やかに親睦を深めた。また28日には、沈代表及び王部長、また六県の全会長らが世界遺産平泉中尊寺を訪問し、自然と歴史を感じる岩手を堪能した。同会は来年、福島での開催が決定している。