台北駐福岡経済文化弁事処・戎処長が福岡で伝えるメッセージとは

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戎義俊処長
戎義俊処長

福岡と台湾を結ぶ交流の「顔」と言えば、台北駐福岡経済文化弁事処・戎義俊処長だ。戎処長は、福岡や九州各地で行われる様々なイベントやレセプション、ラジオ番組などに精力的に出席し、台湾の魅力について紹介している。戎処長が福岡や九州の人々に送るメッセージとは、果たしてどういうものなのか・・・。戎処長は「昨年4月1日に総領事として福岡に着任し、気づけばあっという間に一年半が経っていた。一年半の間に、鹿児島28回、熊本26回、宮崎21回、大分23回、差が2回、長崎15回、山口21回と、九州・山口の各地を回ってきたが、沢山の方と出会い、豊かな台地の恵みをいただき、美しい景色に感動し、改めて『九州・山口は素晴らしい』と実感した」と振り返る。そのうえで、「温かい人情と友情、これこそが、東京のような大都会では味わうことのできない醍醐味だ。九州地域は、中華文化が日本に入ってくる重要な玄関口であって、九州経済圏は世界第13位の地域経済ブロックでもある。昔から台湾との間には、文化・経済貿易・学術の深い交流があった。昨年を例にあげると、九州と我が国の貿易総額は58.6億米ドル、台湾から九州を訪れた観光客は16万9千人、九州・山口地域と台湾との間には、各地の議員連盟、親善協会、文化交流会、経済交流院など35の友好団体をはじめ、ライオンズクラブ、ロータリークラブ、青年会議所、医師会、学校OB会など、数多くの社会団体による姉妹交流があり、その数は枚挙にいとまがない」とする。また、九州国立博物館開催の故宮展にも触れ、「特に、今回の『故宮展』開催は九州にとって特別な意義がある。国宝を外国に展示するということは非常に大変なこと。まずは開催地の選択、東京での開催に続き、もう一つの開催地が九州に決定したのも、九州各界からの熱い要望、長年にわたって築き上げてきた台湾と九州との厚い信頼関係があるからた。故宮展開催を起爆剤として、台湾と九州との関係性を発展させなければならない」と述べた。また、今後の課題として様々なテーマをあげ「今年から来年にかけてを『九州〜台湾・観光促進年』と位置づけたい。そして、毎年、台北で開かれる『国際旅行博(ITF)』の活用、格安航空会社(LCC)の誘致、台湾版「オルレコース」の開発だ。九州を訪れた観光客は16万9千人はまだ十分な数ではない。北海道には26万人の台湾人観光客が訪れている。展覧会開催により、台湾でも九州でもお互いの知名度、認知度が一気にあがるので、互いを盛り上げ、相互信頼関係をさらに深め、観光面だけではなく、経済・文化の面でも交流が深まり、関係が飛躍的に発展することを強く願っている」と力強く述べている。

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