2013年に発足した日台経済文化交流会は11月28日、「日台経済と文化の交流親睦の会」を開催。会員及び招待された日台双方の中小企業関係者らのほか、台北駐日経済文化代表処の余吉政副代表も参加し、経済面での意見交換や会食を通し交流を深めた。
同会は在日台湾企業と日本企業の親密な交流の機会作りを目的に結成された会で、深澤直樹副会長によると、同会は今後、台湾の事を日本人に知ってもらう為の講演会及びセミナーや、年に2回の親睦会の開催を通して交流し、徐々に会を拡大させていく意向だ。
同会発起人の1人でもある朱恭亮顧問は「このような会は多く存在するが、メンバーは華僑らで構成されているものが多い。同会は華僑と日本人がバランスよく参加し、ビジネスの面で日台の交流を深めていくことを目指している」と述べていた。
また、来賓として参加していた余副代表は挨拶で、「最近の3、4年間で日台の中小企業の交流は盛んになってきている。日本企業の台湾投資件数は2000年から2010年の年間200~300件に比べ、2011年は倍以上の400件を超えた。その後も成長し2012年には619件、2013件が618件となっている。また、台湾企業の日本投資件数は年間約40件と少なめではあるが投資金額は既に逆転している。2012年の日本から台湾への投資金額が4.1億米ドルだったのに対し、台湾から日本への投資金額は10.9億米ドルだった。今年も同様、10月までの日本から台湾への投資金額が3.7億米ドル、台湾から日本への投資金額は6.7億米ドルと、台湾からの対日本投資の方が多いという結果が出ている」と述べ、現在の日台経済交流について説明したほか、「これからも日本と台湾の産業交流を重点としてやって行きたい。なにか皆様の力になれることがあれば相談して頂きたい」と述べ、今後の日台経済交流に協力していく意向を示した。