台湾貿易センターの陳所長、セミナーで沖縄に恩返し

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陳英顕所長による講演会「台湾経済の最新動向と沖縄の役割」が沖縄で開催
陳英顕所長による講演会「台湾経済の最新動向と沖縄の役割」が沖縄で開催

今年で台湾貿易センター(TAITRA)東京事務所の所長を退き、台湾の本部へと戻る事が決定している陳英顕所長は12月2日、琉球台湾商工協会(=新垣旬子会長)からの招きに応え、「台湾経済の最新動向と沖縄の役割」のテーマでセミナーを行った。陳所長は1986年より4年間、沖縄の琉球大学に留学した経験があり、同セミナー開催については「お世話になった沖縄への恩返し。今日のセミナーが少しでも沖縄企業家らの参考になれば幸いだ」と話していた。会場となったホテル沖縄ハーバービュー白鳳の間には100人を超える沖縄の企業家らが集まり、陳所長は台湾の経済的成功例及び沖縄の経済成長に役立つ知識をシェアした。

台湾貿易センター東京事務所の陳英顕所長
台湾貿易センター東京事務所の陳英顕所長

陳所長によると台湾のGDP及び貿易額は戦後から今まで、ずっと右肩上がりで成長しており、その背景にはアジア太平洋のゲートウェイとなることが出来る地理的な優勢があるという。この点においては沖縄も共通しており、今後沖縄が更なる経済成長を遂げていく為には、この地理環境を利用して輸出に力を入れ、積極的に海外展開していくべきだとした。

陳所長は「沖縄には泡盛、海ぶどう、もずく、ウージ染め商品、八重山ミンサーなど独自の特産品が多く存在しており、これらを世界に向けてわかりやすく良点を説明すれば必ず買い手は出てくるだろう」と述べている。

会場には100人を超える参加者が集まった
会場には100人を超える参加者が集まった

また、セミナー後半では台湾の平渓線と日本の江ノ電との協定や、東京スカイツリーと台北101の提携など、日本と台湾の観光面の友好連携について触れ、「沖縄も台湾と観光の友好連携を結べば観光客の相互往来は益々増えていくだろう。沖縄からの提案があれば台湾は必ず協力すると思う」と述べ、更なる両者の発展に期待を示した。

質疑応答の様子
質疑応答の様子

セミナー後は懇親会が開かれ、日台双方の企業家や経済界関係者との交流が行われたほか、新垣会長が昨年10月に受賞した「世界十大傑出華商婦女華冠奨」の報告会も合わせて催された。

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