福岡と釜山、台湾で合同観光PR

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韓国・釜山市と福岡市が先月26日、台湾・台北市で現地の旅行会社や報道機関の関係者を招き、中華圏の観光客誘致に向けた「合同観光説明会」を開催した。説明会は、釜山と福岡を一つの観光圏として捉え、共同マーケティングなどを展開するプロジェクト「釜山・福岡アジアゲートウェイ」の一環。それぞれの都市の広報映像を上映し、主要観光地や観光商品を紹介した。姉妹都市である釜山市と福岡市の連携は深く、香港など、日本、韓国以外のアジア圏の都市での合同説明会を行ってきた。福岡側が、釜山が有する国際映画祭や花火大会への海外客誘致力を借り、釜山側も「JAPAN」ブランドの強さを借りて、中華圏への売り込みを狙う。福岡市からは、中園政直副市長が訪れ「台湾を訪れることができて光栄、これからもどんどん交流を深め、観光客の増加を図りたい」と挨拶した。釜山市訪問団の田顧問は「国際都市・釜山は台湾からの好奇心旺盛な観光客を多く受け入れたい」と述べた。

一行は台湾最大の旅行会社、ライオントラベル(雄獅旅遊)も訪問。受け入れた王マネージャーは「我々は旅をテーマに『台湾人のライフスタイル』を創造してきており、台湾は『旅の達人』を多く生んでいる。福岡、釜山の魅力が台湾の人達に伝われば、更に観光客も増えるだろう」と話した。福岡、釜山はそれぞれ観光商品を紹介、観光客誘致に向けた協力を要請した。訪問団は、大手旅行会社との連携を取り付けることで、中華圏観光客の誘致拡大の契機になると期待を寄せている。

レセプションには特別ステージも用意、福岡からはアイドルユニットLinQの5人がパフォーマンスを行い、韓国側は、絵画を描くプロセスをアクションとダンス、コント風のやりとりで楽しませるパフォーマンス・ドローイングを披露。その他、台北〜福岡、台北〜釜山の往復航空券が当たる抽選会などが開かれ、会場は湧いた。かつては、合同観光PRを経て、香港からの「釜山と福岡を巡るツアー」が検討されたこともある。台湾からも具体的な動きが出てくるのか、今後の動きが注目される。

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