今年で25周年を迎える「世界らん展日本大賞2015」が2月14日より22日の9日間、東京ドームにて開催されている。同展には台湾からも台大蘭園、億晟蘭園、清華蘭園、オーチス農業開発会社、佳和蘭園の5社が出展し、台湾の蘭を日本市場にてアピールした。台湾は25年間毎年同展に出展しており、平年だと10社近くが出展してきたが、台湾蘭花産銷発展協会の高紀清理事長によると、今年は台湾の旧正月が近いことも起因し、台湾からの出展は5社となったという。
高理事長は「この25年間、同展を通じて大勢の日本の蘭生産業者の方や蘭愛好家の方々と知り合う事が出来た事が最大の成果と言える。台湾の蘭は日本と比べ、品種はさほど変わらないけれども、色が鮮やかという特徴がある。また、台湾の蘭の美しさは我々台湾人の情熱から来ているのでしょう」と熱く語ったほか、「今後も台湾の蘭を日本の方々に紹介し続けたい」と目標を述べた。
なお、同展開催に先立つ13日に行われた内覧会には、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表夫妻が参観し、世界各国の蘭を堪能していた。沈代表は「同展は台湾の蘭の美しさを世界にアピールする良い機会だ。近年は台湾の蘭の素晴らしさを知る人が増えて来ているが、更に多くの日本人に知って頂きたい」と述べた。
また、内覧会に訪れ台湾の蘭を観賞していた宝石珊瑚保護育成協議会の吉本憲充理事長は「私も家で蘭を育てている。実は昨日、仕事で台湾の高雄から帰って来たばかりだが、高雄にも胡蝶蘭が沢山咲いていた。台湾の蘭は何と言っても色が綺麗だ」と話した。