注目されている台湾観光をさらに追究しようと、福岡の旅行会社が「台湾いなか巡り」と題して、宜蘭、蘇澳冷泉、池上、緑島など、台湾東部を訪ねる旅行ツアーを企画した。前回開催された台湾ツアーが好評だったことで、今回は東部をクローズアップ。宜蘭では、宜蘭記念館、蜜蜂記念館、宜蘭酒工場を見学。胃腸病、神経病、関節炎、肝臓病、アレルギー性疾病に効果があるとされ、すべすべとした炭酸水素塩泉の礁渓温泉を訪問。また、蘇澳では、干しエビやシラス等の海産物などが売られる市場を散策。22度と冷たい炭酸冷泉で、美白、腰痛、肥満症に効果があるとされ、飲んでも胃痛や胃酸過多に効くとされる「冷泉」を堪能する。また、冷泉の水を使って作った羊羹、烏龍茶羊羹など「台湾らしい」食をテイストする。池上弁当はコシヒカリ種の池上米が木箱に入れられていることが特色だ。日本統治時代初期に売られていた一代目の池上弁当は竹の葉で包まれ、おにぎりと角煮、お新香、干肉、豚のレバー、赤身の肉、エビせんべい、卵焼き、梅などといった内容だった。花東線の列車に乗った乗客の多くは、池上駅のホームに売られている弁当を購入したと言われる。少数民族・ブヌン族保護区に宿泊し、台湾情緒を味わう。ツアー開催には、台湾旅グルメ番組・大口吃遍台湾の阿松氏も全面的に協力。台湾各地を食べ歩いた阿松からも「お墨付き」のツアーとなった。
また、日本人移民村だった鹿野も巡る。台湾始めての託児所と言われる「鹿野託児所」や「龍田小学校」を見学。学校の前身は、1917年に創立した「鹿野尋常小学校」。鹿野はお茶の産地で「紅烏龍茶」が有名だ。鹿野脱線観光牧場で、新鮮な地鶏料理を満喫。台東富岡漁港から船で緑島へ向かい、世界でも3カ所しかない海底温泉の一つと言われる朝日温泉へ。日本統治時代は旭温泉と呼ばれていたが、戦後は、太平洋の日の出の方向に向いていることもあり「朝日温泉」に改名された。情報は、福岡在住の台湾関係者にも周知され、注目が高まっている。
主催者では「おおらかで親日的な台湾の人々の素朴で暖かい人柄に触れ、ほのぼのとして優しい気分になるはず。普通の温泉以外にも、世界でも珍しい冷泉も堪能して欲しい」と話す。
担当:ソーテントラベル
出発日:2015年4月20日(月)
問い合わせ092(716)7071