台湾の出身の謝依旻女流名人はこのほど、囲碁の第27期女流名人戦三番勝負の第2局で挑戦者の鈴木歩六段を破り、8連覇を達成した。これにより、自身の持つ獲得タイトル数記録を20に伸ばした。
謝女流名人は1月末に第18期ドコモ杯女流棋聖戦でも3連覇を果たしており、24日にはドコモ杯女流棋聖就位式が行われ、謝女流名人はピンクの春を意識させる着物で登場。「このほどの勝利は運も味方したと思う。女流名人戦8連覇とドコモ杯3連覇を踏まえ、次回の世界戦でも頑張りたい。もちろん女流名人戦での10連覇も目指していきたい」と次なる目標を語った。
日本棋院の和田紀夫理事長は謝女流名人について「日本棋院としても謝女流名人ほか、台湾出身の棋士たちをとても頼りにしている。謝女流名人は女流棋士界のゆるぎない存在だ」と述べたほか、同就位式を主催したNTTドコモの加藤薫代表取締役も「謝女流名人はかっこいい!とても誠実で真面目だ」と述べ、高く評価していた。
同就位式には謝女流名人の両親、そして先日結婚した兄とそのお嫁さんが駆け付け、謝女流名人を祝福した。謝女流名人は「家族はいつもオンタイムで試合を見ながら応援してくれる。家族の応援と理解に心から感謝している」と話していた。