昨年8月に、日本オリジナル・ベストアルバム「Cosmology」で日本デビューし、初回生産分が1週間で完売になるという人気を魅せた台湾の人気バンド「宇宙人(Cosmos People)」はこのほど、東京と大阪でワンマンライブを開催するため来日した。
3月6日の大阪公演、3月7日の東京公演と、2日間にわたり行われたライブには、両日ともに多くのファン達が訪れ会場は満員状態。宇宙人と日本のファンらは熱気に包まれたライブ会場で独自のサウンドを共有した。なかでも「Cosmology」に収録されている曲「幸せな結末(中国語カヴァーバージョン)」の最後をオリジナルの日本語で歌う場面では、1番の盛り上がりを見せた。ライブ後はファンに対しサイン&握手会も開催された。
「すごい楽しかった。これだけ多くの日本の人が集まってくれるなんて想像もしなかったです。新しいアルバムやライブをまた日本の皆さんに届けたい」(ベース・方Q<ファンキュー>)
「もちろん日本のファンの皆さんのライブの感覚も印象に残りましたが、日本のスタッフの皆さんがプロフェッショナルで凄く印象に残りました」(ギター・阿奎<アークェ>)
また、ボーカルの小玉(シャオユー)によると、日本のバンド「YMCK」が同ライブを見に来ており、「今後一緒に曲を作りたい」という声掛けがあったという。
小玉は「今回のライブでは、日本人のお客さんの前で中国語の歌を歌ったが、言葉の壁を超えるような一体感を感じた。今後の来日予定はまだ決まっていませんが、想像の中では日本で沢山ライブをしています(笑)」と話し、今後の日本での音楽活動に期待を示した。
宇宙人(Cosmos People)は、小玉と阿奎によって2004年に結成された。幾度かのメンバー・チェンジを経た後、現在は方 Qを加えた 3 人組となっている。バンド名の宇宙人は、日本に所縁があるという。「小玉がデビュー前、ダンスコンテストの為に大阪のコスモスクエアに滞在した際に、テレビで短距離陸上競技試合の選手が腕に光るLEDバンドをつけているのを発見。その姿がかっこよくて宇宙的で、しかもその人が1位をとったのです。このような出来事もあり、地球において、宇宙において特別な存在のバンドでいたいという気持ちを込めて命名しました」(方Q)
彼らはこれまでにアルバム「宇宙人 (Cosmos People)」(2009)、「名偵探敗給心上人」(2010)、「地球漫歩 (Earthwalk)」(2012)の 3 作品をリリースしており、2012年にリリースした曲「一起去跑步(一緒に走ろう)」が、台湾ドラマ「真愛趁現在(邦題:LOVE♥NOW ホントの愛は、いまのうちに…)」の主題歌に抜擢、You Tubeで再生回数が100万回を越える大ヒットとなった。台湾では Mayday(五月天)と同じ有名レーベル「相信音楽」に所属しており、台湾を代表するバンドとして台北を中心に活躍している。