台日文化交流実行委員会(NPO法人国際ブリアー)が主催する第4回「台日文化交流・東日本大震災復興支援」が4月4、5日の両日、池袋西口公園にて開催された。今年のイベントテーマは昨年同様「エコと精進料理」。これは台湾の精進料理や伝統芸能を楽しむ事で、物心両面のエコについて思考して欲しいとの願望から、同会が起案したものだ。
今回のブースは、健康に良い台湾精進料理屋台や台湾のお茶を楽しめる「茶禅」のコーナーや台湾物産販売、台湾観光ブースなどが設置された。
中央の舞台では、この日のために台湾から来日した総勢約100人の台湾人舞踊の各チームによるパフォーマンスが終日行われ、会場を台湾一色に染め上げた。
一方、日本からも太鼓や日本舞踊が披露され、日台の文化交流の名に相応しい会となった。
会場には多くの日本人や台湾人が来場し、パフォーマンス写真の撮影や屋台の台湾料理を楽しんでいた。イベントに訪れた日本人女性は、「最近台湾にとても興味があった。ネットで知り、このイベントに来ました。台湾人の方々が作られる台湾精進料理はどれも本場の味でとても美味しかったです」と話し、このイベントが台湾の文化に直接触れられる良い機会である事を裏付けていた。
初日の4日に行われた開会式には、豊島区議会の本橋弘隆議長や豊島区の高野之夫区長代理の豊島区文化商工部の栗原章部長、中華民国総統府国策顧問の施郭鳳珠氏、台北駐日経済文化代表処の陳調和副代表ら、多くの来賓が出席し、冒頭、東日本大震災犠牲者に向けて黙祷が捧げられた。本橋議長は「日本と台湾は共に地震が多く、大災害時の相互支援も盛んである。東日本大震災時の際、台湾から多額のご支援を頂いたことは未だに記憶に新しい。同イベントが日台の相互理解、友好親善について改めて認識頂くよき機会となり、日台の絆がより強くなることを願ってやまない」と述べた。
さらに、同イベント実行委員長の邱美艶委員長は、「東日本大震災の被災地の姿は『対岸の火事』ではありません。いつ私たちの住む東京が同じ光景になるかわかりません。その時に慌てないように日頃から備えを心がけましょう」と呼びかけたほか、「今後の日台交流促進、そして東日本大震災の犠牲者の方々への追悼の意を込め、少なくとも10回は同イベントを続けて行きたい」と目標を語った。
開会式ではこのほか、主催側のNPO法人国際ブリアーから豊島区社会福祉協議会に対し寄附金が贈呈され、さらに台湾から来日した舞踊チームらに対し感謝状が贈られた。