福岡を中心に在住する台湾人留学生のネットワーク、「台湾在日福岡留学生会」の新入生歓迎会が、4月27日、福岡市内で開かれた。参加したのは台湾人留学生をはじめ、台湾行政関係者、福岡県・市の議員ら約180人で会場は熱気に包まれた。
台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長が「九州の留学生が普段からお世話になっていることについて、関係者の皆さんに日頃から感謝している。新入生の歓迎会の中で、参加者の数が今年は一番多く、この多さは、『留学生会』の人気を示しているのではないか。台湾は『世界一』の親日国家で、人的交流の数字を見ても明白だ。台湾と日本の関係は年々、親密になっており、台湾から日本を訪れた観光客は昨年、韓国を越えた。日台間に国交がないにも関わらず460万人の観光往来があるのは非常に大きい。台湾人の約8人に1人が昨年、日本に来ているということになる。台湾の親日ぶりに私も驚いており、この親日ぶりは永遠に続くだろう。九州はこれまで知名度、認知度が高くなかったが、九州に来ている台湾人観光客の増加の勢いも止まらない」と述べたうえで、「留学生の諸君は、この期間に日本側の友人を作り上げておけば、自分の人生を歩むうえでプラスになるだろう。勉強だけではなく良い人間関係を構築して欲しい」と激励した。台湾在日福岡留学生会の羅允謙会長が「留学生の皆さんは、今後も様々な活動に参加して欲しい。留学生会の活動は留学生だけでは成り立たず、関係者の協力があるからこそ。感謝しながらも、日台の『架け橋』として頑張っていきましょう」と挨拶した。
山口県日台交流協会・重冨剛克会長は「留学生の皆さんには『月末に反省の意味を込めて、家族に手紙を書く』という習慣を身につけて欲しい。手紙を書くことは自分を見つめ直す作業となる」とエールを送った。福岡県議会の加地邦雄議員は「福岡県を代表して台湾の留学生の皆さんを歓迎したい。しっかりとした学びの期間にして欲しい。昨年は、九州国立博物館で『故宮博物院展』を開催することができた。台湾の関係者の皆さんのおかげだ。台湾では『日本のおかげで今の台湾がある』とはっきり伝えてくれている。我々は、これからも更に素晴らしい交流を続けていく役目がある」と語り、乾杯の発声を行った。
留学生会役員の紹介が行われた後、参加者一同で「愛拼才會贏」「再出発」を熱唱。抽選会では、中華航空やエバー航空から台北〜福岡無料航空券など、豪華景品が出品。当選者が発表される度に、会場からは歓声が上がった。