台湾を代表する主持人として知られる卓君澤さんが、4月上旬、来日し、日本プロ野球を取材した。卓キャスターの経歴や人気については日本の野球ファンからも知られる存在になっている。今回は、台湾FOX電視台のキャスター(採訪者)として来日、西武プリンスドームの「西武対ロッテ」や東京ドームでの日本ハム戦に訪れ、台湾出身の郭俊麟選手(西武)、陳冠宇選手(ロッテ)らのインタビュー取材を行った。
卓さんは「関東地区の球場を訪れたのは、台湾出身の郭選手、陳選手、陽岱鋼選手(日本ハム)をインタビューするためだった。陽選手は時間の都合で取材できなかったが、西武の炭谷銀仁朗選手、森友哉選手にも話を聞くことができるなど、内容の濃いインタビューになった。特に、郭選手や陳選手からは日本の『グラウンド』『マウンド』に関するテーマでじっくり話を聞いた。今回の取材に関しては、出発前からかなりの緊張感があった。日本プロ野球と台湾プロ野球では取材や取材申請の仕方が大きく違い、日本の方が細かく設定されていて、綿密な事前アポイントを要したからだ。しかし、今回は球団担当者が快く接してくれ、順調に取材が進んだ。関係者の皆さんに感謝している」と話した。
FOX電視台からは、日本のアテンド役ディレクターとして大口吃遍台湾の司会者・阿松氏に打診があったが、阿松氏は所用のため現場に立ち会うことができなかった。阿松氏と卓さんはキャスター同士の交流があり、野球やスポーツに関しても情報交換が行われている。
日本マスコミの中には、卓さんを見つけるや否や、野球そっちのけで卓さんを取材する社もあった。卓さんも「日本のメディアから自分自身が取材を受けると思わなかったので驚いた」と振り返る。東京滞在の取材以外の面については「せっかくの日本だったが、今回は、取材であまり自由な時間が取れなかった。宿泊した新宿のホテル近辺をブラブラするくらいで、それでも、夜は焼肉店で『牛タン』を食べ、とても分厚く、食感が忘れられない。ラーメン店では、葱を大盛りにし、半熟卵に替玉で食の面では満喫できた。今後は福岡等の球場でも取材を行いたい」と話している。