西日本台湾学友会は21日、台湾の「端午節」にちなんで福岡市中央区にて「客家美食大会」を開催し、美食を囲んで交流した。台湾人留学生や在福岡台湾人ら約40人が参加した。端午節(端午の節句)は、日本では新暦の5月5日に行われるが、台湾は今年「6月20日」が旧暦5月5日となり、「端午節」の祭日となった。イベントは端午節に近い日曜日を選んで催された。
台湾では端午節に「肉粽(チマキ)」を食べる習慣がある。古くから病気や災厄を退けるとも言われ、肉粽を親戚や知人に配る風習もある。「客家美食大会」では、端午節にちなんで、肉粽をはじめ、台湾・桃園や新竹、苗栗地域に多く住む民族「客家(ハッカ)」の料理を作った。食材は、豆腐を干した豆干など台湾から取り寄せたものも多く「台湾の食文化を味わい、懐かしむイベント」となった。
台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長は「多くの皆さんが集まり、とても賑やかなイベントになった。台湾の食文化を懐かしみ、また、皆さんの今後の健康を祈りましょう」と挨拶。西日本台湾学友会の海めぐみ会長は「多くの参加者の方が、準備に力を尽くしてくれた。こういった会を催すことで皆さんの交流も更に深まり、台湾への思いも一層、強まる。『客家料理』は福岡でも殆ど食べる機会がないので、十分に味わって欲しい」と述べた。参加者は「客家小炒」「薑絲大腸」「高麗菜炒破布子」といった代表的な客家料理を協力しながら作り、それぞれ分け合って堪能した。
参加者の1人である台湾料理店の余啓貞さんは「普段、福岡では出てこないいろいろな食材や料理が用意されて、内容の濃い食のイベントだった。珍しい『客家料理』も楽しめ、良い端午節を過ごすことができた」と笑顔で感想を話した。