台湾のデザイン産業の育成や支援を目的に2003年に設立したデザイン専門組織の「台湾デザインセンター」は、日本における昨今の円安などの経済状況を考慮し、昨年からキャラクターなどのデジタルコンテンツに注力している。
「デジタルコンテンツは比較的、為替レート変動の影響を受けず、様々な可能性を持っている。台湾でも現に人気のキャラクターが沢山いる。台湾デザインセンターでは、これらをアジア地区でキャラクター産業の最も成熟していると言える日本に進出させたい」(台湾デザインセンター・崔 慈芳シニアマネージャー)
台湾のキャラクターの魅力を日本市場に発信するべく台湾デザインセンターは7月1日から同3日まで、東京ビックサイト西3ホールにて行われた「第5回キャラクター&ブランドライセンス展(通称:ライセンシングジャパン)」に「Fresh Taiwan」ブースとして出展した。同ブースは「Passion」をテーマに、キャラクター産業の計10社が出展し、それぞれの台湾発キャラクターをPRした。
なお、10社のうち、「バレーバク(Cherng)」「SONGSONGMEOW」「BYEBYECHUCHU」「迷路」などのキャラクターのマネジメント業務を担当している「HIM International Music」社(以下:HIM社)と、長年マネジメント業に注力し、香港マンガ「老夫子Old Master Q」、台湾アーティストJam Wu(吳耿禎)、Chang En-Tzu(張恩慈)、emmaApartyなどのマネジメント業務を担当している「BIG BIRD Creative」の2社は、出展業者に対し、国際ライセンシングに関する知識を事前に提供し、日本への販路開拓を目指したほか、同ブースでは代理業者との商談の場も設けた。
記者会見でクリエイター自ら台湾キャラクターPR
〜「東京女子流」とのコラボも検討?!〜
同ブースでは7月1日、メディア向け記者会見が行われ、各出展社のクリエイターたちが来日し、自らキャラクターPRを行った。会場にはHIM社のクリエイターであるCherngがデザインした台湾で国民的人気を誇るゆるキャラ「LAIMO(ライモ)」も登場し、日本で初お披露目され、日本のJ−POPグループの「東京女子流」が応援隊として駆けつけた。
黒のライモTシャツに白のパンツというライモカラーの衣装に身を包んで登場した東京女子流メンバーの、山邊未夢・新井ひとみ・中江友梨・庄司芽生の4人(小西彩乃は腰痛のためイベント欠席)はライモについて、「シャープな目がとてもキュートで、かわいらしいなと思います」とコメントしたほか、「これを機にライモくんと東京女子流のミュージックビデオに登場してもらうなど、コラボレーションしたいですね!」と出演オファー。これに対しCherngも快く出演OKし、ライモも大きく頷くジェスチャーをみせ、報道陣の前でコラボレーションを約束した。
Cherngは「コラボレーションのオファーはとても嬉しいです。このように日本のみならず世界に向けて台湾のキャラクターを披露することで、台湾は小さい国だけども、デザインの実力があるということを知ってもらえたらいいですね」と話した。
そもそも東京女子流とCherngとの出会いはFacebook。アジアを視野にいれ活動している東京女子流は日頃から中国語を学んでおり、彼女らの中国語の先生から「今、台湾でライモくんが大人気」ということを聞き、CherngのFacebookにコメントを入れ、Cherngが返事をしたことがきっかけ。それからトントン拍子でこのほど応援隊になることが決まったという。
崔シニアマネージャーによると、同展示会へのリリースを出した時点で、渋谷のロフトからHIM社に声がかかり、既に7月17日〜8月9日まで渋谷ロフト5階にてライモをはじめとしたHIM社のキャラクターグッツが日本で初めて販売されることが決定しているという。また、18日、19日の両日にはCherngが来日して午後2時よりイベントも開催される。
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-同ブース出展社一部紹介―
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