台湾貿易センター(以下:TAITRA)福岡事務所は7月1日、福岡市内のホテルにて「台湾MICE産業説明会及び交流会」を開催した。福岡県内の旅行代理店や、台湾への社員旅行を検討する企業・団体など約70人が集まった。
同会では旅行代理店の佳安旅行社(TAIWAN TOUR)、コンベンションの企画・運営専門企業(PCO)の匯集国際股份有限公司(Asia Concentrate Corporation)及び兆安国際会議展覧股份有限公司(ABLY Conference & Exhibition Co., Ltd.)、ホテル業の雲朗観光台北君品酒店(パレ・デ・シンホテル)、台湾第3位の公告代理店である雙向明思力公関顧問股份有限公司(MSL Group Taiwan)、航空大手のチャイナエアライン福岡支店がプレゼンテーションを行い、それぞれの立場から、台湾での社員旅行に対するさまざまな提案を行った。
台湾の経済部国際貿易局は2009年以降、MICE(Meeting:会議、Incentive tour:インセンティブ旅行、Conference:国際会議、Exhibition:見本市)産業の振興に力を入れている。TAITRAは現在、経済部国際貿易局の委託を受け、台湾MICE産業発展のための4カ年計画「MEET TAIWAN」プロジェクト(2013-2016年)を実施し、海外で台湾MICE産業のPRを精力的に行っている。
「MEET TAIWAN」プロジェクトの藍淑琪運営副代表によると、昨年は日本からスズキ、アサンテグループ、パナソニック、船井総合研究所など、日本以外では、ベントレー、スタンダードチャータード銀行、エスティーローダー、フィリップスなどが、台湾で大型の社員旅行・インセンティブツアーを行なった。
藍運営副代表は、このことから「台湾のMICE環境への高い評価が伺える」と指摘すると共に、発達した交通網、フレンドリーな国民性、グルメ、風光明媚な景観などが、海外の企業に台湾への社員旅行を勧める理由だと述べた。
また、来賓として登壇した台北駐福岡経済文化弁事処の戎義俊処長は「近年台湾の政府はMICE環境の改善に尽力し、大型イベントの誘致に努めている。統計によると福岡市は国際会議の開催件数で日本第2位であり、MICE産業の発展に力を入れている」とし、MICE産業でも日台の提携が期待できると述べた。TAITRA福岡事務所の林淑惠所長も「福岡市はグローバルMICE戦略都市に選出され、MICE産業の発展に力を入れている。アジア全体のMICE産業の発展のため、台湾と福岡はこれから情報の共有やMICE人材の交流促進などで、様々な協力ができるのではないか」と期待を語った。